Translate

2012年7月23日月曜日

未知の世界を覗いてみたい誘惑に、

外出先で立ち寄った書店で「ラジオライフ DX3」を買った。
パラパラとページを繰った時に、アマチュア無線用のトランシーバー、JVCケンウッドの TS-990S と八重洲無線の FTDX3000 のカラーブラビアに興味があっただけのこと。中身は毎年繰り返しのような記事が多くて、新鮮みがあるとは思えない。季刊誌だが、こんな企画で長続きするのか?些か疑問だが、取りあえず三号まで出た。
ラジオライフ DX

暫く前、テレビで、"B-CASカード" のスクランブル解除の手口が分かってしまったと報じていた。要するに、有料テレビ放送がタダ視できる訳だ。
どの様にして、スクランブル解除の仕組みを解明したのか?興味もあり、同じ出版社から発行された本も買った。もちろん、自分で真似する気持ちも無いし、技量も無くできる筈も無い。

この "B-CASカード" だが、赤色のモノはテレビやHDDレコーダーを買った時に付いてくるので知っていたが、業務用も含めると六種類六色もあること知り勉強になった。

こうした裏知識と言うか、違法か?違法でないか?ギリギリのところを記事にすることで、この出版社が存在できるらしい? 確かに、誰しも、ちょっとだけでも裏の世界を覗いてみたい誘惑に駆られ、解説本が売れているのかもしれない。

先週だったかの報道で、DVD-Videoを不正コピーできるプログラム入りのCD-ROMを雑誌の付録にして販売したとして、この出版社の役員ら四人が、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された。「違法と認識しつつ、会社の利益のために販売を続けた」などと説明しているという。正に確信犯的な行為だ。
その雑誌は四千冊くらい売れたらしく、発売以降、映像の著作権保護団体から違法性を指摘されていたが、販売を続けていたようだ。

この出版社は三十余年前に出版事業を始めて以来、当局から、いつイエローカードを出されても不思議ないようなグレーゾーンの記事をシバシバ企画し今日に至っている。
正に強かと言うか、怖いモノ見たさの?熱狂的なファン(読者)?にも支えられ、これからもグレーであり続けるかも知れない。

2012年7月20日金曜日

孤高のレシーバ SONYの "ICF-SW7600GR"

"ICF-SW7600GR" と言えば、知る人ぞ知る、ソニーの "FMステレオ/LW/MW/SW PLLシンセサイザーレシーバー" だ。同期検波と言うユニークな機能を搭載し、世界が認める正に孤高のラジオ、いやレシーバーと言える。

大昔は "全波受信機" と呼ばれたが、いま風に言えば、長波(LW)から中波(MW)、短波(SW)、それに加え、FMステレオも聴けるワイドバンドなレシーバーである。

ソニー FMステレオ/LW/MW/SW PLLシンセサイザーレシーバー ICF-SW7600GR

今から三十数年前、中波や短波による遠距離受信、いわゆる、国内各地からの中波放送や海外からの国際放送を聴く、BCL(Broadcasting Listening)ブームが起こった。

当時、家電大手の各社が、このBCL用のラジオを競作し、ドンドン性能もアップ、それ以前では想像も出来なかったほど高性能のラジオが次々と発売された。

今から思えば、この一大ブームも長くは続かず、数年後には収束してしまった。
それから今日まで、何度かマスコミなどで取り上げられ、中年オトコの道楽?として、仕掛けられたが、往時のメーカーも素知らぬ顔?で、結局は何も起こらなかった。正直なところ、リバイバルの兆候は定かではないが、根強いファンは居るようだ。

いま市販で、長波、中波、短波放送を聴ける "BCLラジオ" と呼べるモノは、ソニーの "ICF-SW7600GR" だけと言っても過言ではない。それも、BCLブーム時代のラインナップと比べれば、中程度のランクで、欲を言えば、もう一つ上のクラスが欲しいところだ。

しかし、これにも事情がある。
十年ほど前、この "ICF-SW7600GR" には、上位モデルも下位モデルもあり、全体としてバランスの取れたラインナップだった。
その後、次々と生産中止となり、品揃えの構成が崩れ始め、遂には、この "ICF-SW7600GR" と幾つかの下位モデルだけが生き残った、何とも悲しい現実がここにある。

それなりの年齢になり、往時は買えなかったモデルでも、今なら買えそうだが、モノが無いのでは致し方ない。無い物ネダリは無意味だが、今は座右に、この "ICF-SW7600GR" がある。
夜になると、日本全国の県庁所在地にあるAM放送や韓国、台湾、中国、極東ロシアなどアジア近隣からの短波放送も難なく聴くことができる。

昔はアナログ・ダイヤルだったから、周波数が合っているのか?常に心配しつつ、右に左にダイアルを繰ったが、今はダイアルもデジタル選局になり、その周波数で聴こえなければ、電波の伝播状態が悪いと判断して別の局を探すので、諦めと言うか決断も早い。

AN-12
地元のFM放送やAM放送が良好に受信できるのは当然だが、鉄筋構造の集合住宅では、短波放送は全くダメ、FMもAMも雑音に邪魔されたりで満足な音にならないことも多い。
ソニーの尻馬に乗る積もりはサラサラ無いが、純正オプションのLW/MW/SWワイドレンジアンテナ "AN-12" は絶対に必要。これ無くして、感度が悪いなどとケチを付けるのは筋違いだ。携帯もそうだと思うが、電波は部屋の奥までは届き難いから外部アンテナは必須なのだ。

さて、この "ICF-SW7600GR" だが、
全世界で八十万台を売ったとされるソニーのICF-7600シリーズの現行モデルである。
初代のアナログ機 ICF-7600(1978年発売)から始り、ICF-7600A(1982) → ICF-7601(1988)、デジタル機は ICF-7600D(1983) → ICF-7600DA(1987) → ICF-SW7600(1990) → ICF-SW7600G(1994) → ICF-SW7600GR(2001)と、時代とともにドンドン進化してきた。

初代からの "7600" のサフィクスを受け継いでいて、ソニーの拘りが感じられるが、現行モデルも発売より十年余も過ぎていて、ソロソロ代替わりを期待するユーザーも少なからず居るように思う。

当のソニーがどう考えているか?分からないが、他社から調達しているキーパーツが、数年前から次々と生産終了になり、ソニーも腹を括る時期が近いようにも思える。他力本願だが、多くの "7600" ファンとともに朗報を期待したいところだ。


関連記事
ソニーのLW/MW/SWワイドレンジアンテナ"AN-12"を買った

ICF-SW7600GR 取扱説明書

2012年7月18日水曜日

"ふかヒレ" みたいなルックスのFM/AMラジオチューナー

Mac/PCにUSB接続して、FMやAM放送を聴くことのできる Griffin Technology のFM/AMラジオチューナー "radio Shark" だが、つい最近、たまたま立ち寄ったリユースショップのハードオフで見付けて迷いもなく買った。

それは、アメリカ仕様で本体がホワイトカラー、五年前に新発売された日本向けはブラックだった。AMの受信周波数はどちらも同じ、FMの受信周波数が異なっている以外は共通仕様だ。

既に過去形で語られるが、この "radio Shark" の登場に触発されたかのように、その後、Mac/PCとUSB接続して聴くFM/AMチューナーがたくさん登場した。

しかし、その後、急激に衰退して行った。
NHKの "らじるらじる" や民放の "radiko"など、ネットでラジオがライブで聴けてしまう時代になってしまったからである。

確かに、時代の移り変わりに合わせて、ラジオを聴くスタイルが変わったと言える。ネットに接続出来れば、雑音や混信などで邪魔されることが無く、いとも簡単にラジオが聴ける。

既に、日本仕様のモノを使っていたので、ドライバーもインストール済み、これをUSBで接続すると直ぐにラジオが聴けた。
しかし、今さら、これでラジオ放送を聴く積もりは無いが、商品名の "radio Shark" の如く、形状が正に "ふかヒレ" みたいなルックスは、遊び心を喚起するに十分だし、インテリアにでもしておこうかと考えている。