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2007年12月28日金曜日

ナショナルの "RJX-601" の人気の影で存在感が希薄だった?トランシーバー"RJX-715" が

暮れの秋葉原をいつもの通りのコースで回っている途中で、中古店のショーケースにNationalの21MHz CW/SSBモービルトランシーバー "RJX-715" を見つけました。

National 21MHz CW/SSBモービルトランシーバー
RJX-715
正直言って、この様なアマチュア無線機があったこと自体、既に忘れていて、暫しパネルを端から端まで眺めていました。
たしか1979年頃の発売ですが、当時は、同じNationalの50MHz FM/AMポータブルトランシーバー "RJX-601" の方に人気があり、影の存在だった様に思い出しました。
1970年代は、この様なモノバンドのトランシーバーが各社各様のスタイルで数多く発売されました。
ソニー CF-5950
しかし、その当時は、3.5MHz、7MHzおよび50MHzで開局申請をする人が大半で、なかなか21MHzのモノバンドを購入するには勇気?が要った時代だったかも知れません。
当時は49,800円だったそうですが、ここでの中古価格は19,800円でした。ネットオークションでは一万円以下のようですが、その程度だったら買って試したみたいとは思いました。
その他に、TRIOの1200MHz FMトランシーバー "TR-50" が6,000円、BCLマニアには今も人気があるSONYの"スカイセンサー5900" とカセットレコーダを合体した様な"CF-5950" に45,800円の値札が付いていて、懐かしくそれぞれを眺め入ってしまいました。

2007年12月20日木曜日

"radio Shark2" で受信周波数とダイヤル表示が一致しませんが?

Griffin Technologyの "radio Shark2" は、マックにUSB接続するとラジオが聴ける "フカヒレ"のような形の FM/AMラジオチューナーです。

radio Shark2
私のノート型マックiBook G3(800MHz)は、OSをTigarまでアップデートしてありますが、今まで問題なく働いていました。それが最近になってUSB接続しても認識しなくなり、抜き差しを繰り返して何とか認識することもあったり安心して使えなくなりました。

その原因を特定出来る様なことは、ソフトウェアに於いてもハードウェア於いても、自分として格別思い当たりませんでした。

その後、アップデータがあることを知りました。
それはMac OSX(10.3.9)以降で発生する不具合を回避する為のモノのようでした。私は最初からMac OSX(10.4.3)において使い始めていて、今までは問題なかったので的はずれかな?と思いつつもアップデータのバージョンを調べてみました。

"v2.0.2" で、現在インストールしてあるモノより新しい事が分かり、直ぐにダウンロードしました。あちこちのフォルダに分散してインストールされていた諸々の関係ファイルを捨てて再起動し、アップデータにより再インストールしてみました。そして再度起動し、当該アプリケーションを立ち上げて、USB接続してみると、何と以前と変わらず悲惨な結末でした。

しかも、チューニングしてみると、AM受信時に正同調すると周波数表示が "1kHz" 低く表示される事が分かりました。

つまり、在京局の"TBS" の周波数は"954kHz" ですが、"953kHz" が表示されてしまいます。同調周波数のステップは "9kHz" ですから、上は "962kHz" 下は "944kHz" で "954kHz" は表示されません。アップデート前はこんな事にはなりませんでした。

また、FM受信の方は以前からと同じ症状で、"0.1MHz" 上の周波数にセットした方が正同調の様な印象を受けます。FM放送は占有帯域幅が広いので解りにくいのですが、在京NHK FM(82.5MHz)の受信では "82.5MHz" でも "82.6MHz" でも同じ様な音質で聴こえ、どちらかと言えば "82.6MHz" の時にクリアーに聴こえるような印象です。

受信風波数をデジタル表示するラジオですから、ピッタリ合っていて当然なのですが、何故か一致しません。この様なことには浅学の身ゆえに、いま現在は、為す術もなくお手上げ状態です。

2007年12月11日火曜日

皮肉にも東京タワーに背を向けた方が良好に受信出来て

たまたま見つかったテクニクスのFM専用2素子の小型アンテナ"TA-2200FM"のカタログ。
このアンテナを、FM放送のエアーチェックが全盛だった頃に使っていました。
今となっては"エアーチェック"と言う言葉自体が死語に近く、その意味を解せない世代が多くなっている様な気がします。蛇足ながら、"テクニクス(Technics)" も同じかもしれませんが・・・
音楽ソースの入手はネットからのダウンロードが当たり前、電波媒体を介する時代はとうの昔になっているようですが、当時は正に真剣勝負の様な有様で、自分のコンポやアンテナのチューナップをしていました。
東京タワーから2kmも離れていないところ、到来する電波の強さも強電界に準じる様なレベルで、しかも、伝播経路にはビルが建ち並び、直進してくる電波以外にアチコチのビルなどで反射してくる電波が沢山あって、いわゆるマルチパスに悩まされていました。
マルチバスが多いと言う事は、受信時にエコーを生じる様なもので、受信音が濁ったりガザガザと聴こえ、高忠実度の受信が出来るはずのFMに於いて、何とも情けない状態でした。
それでアンテナの工夫で何とかこれらの不具合を改善しようとして、秋葉原の石丸電気で買い求めてきたのが、この強電界地域用"TA-2200FM"でした。
小型軽量、2素子ながら位相差給電方式のアンテナです。これを10m程のマストの上に取付、一回転360度、手で回してみて一番良好に受信出来る方向を調べてみました。必ずしも東京タワーの方向が良いとは言えず、また、アンテナの高さを何通りか変えてみて、同じ様に調べました。
結果的に、一番良好な受信音が得られたのは、一番高い位置に取付て、東京タワーに対し殆ど真後ろ方向にアンテナを向けた時がスッキリと抜ける様な澄んだ受信音が得られる事が分かりました。

アンテナが軽いこともあり、32mm径の鉄パイプ二本と28mm径のアルミパイプ一本を繋ぎ合わせた自立型のアンテナマストになりました。これが幾度かの台風にも耐え1970年代後半から十年間ほど便利に使いましたが、その後、CDやMDの登場と相まってデジタル化が進み始め、何時までもカセットテープの時代でないように感じ、エアーチェックすることさえ忘れる様になってしまいました。
このアンテナは既に朽ち果て、代替わりしていますが、往時のコンポは今も健在で、昔懐かしいアナログの柔らかなサウンドを聴かせてくれています。因みにチューナーはTRIO "KT-6100"、アンプはTRIO "KA-6100"、カセットデッキはSONY 2-Head "TC-K65"、同 3-Head "TC-K71"、同 プログラムタイマー"PT-77" それに、画像にはありませんが、スピーカはTRIO 25cm 3-way "LS-101" の構成です。
しかし、当時はこれだけ頑張っても、都内で良好に受信可能なFM局は、NHK-FM(82.5MHz)とFM東京(80MHz)の二局だけ。それでも、FM fanやFMレコパル、週刊FM、FM STATIONなど、いわゆるFM情報誌を頼りに毎日毎晩、エアーチェックに追われた日々は、既に四半世紀も彼方のことになってしまいました。