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2007年1月30日火曜日

テクトロのデジタル・オシロの入門スクールに参加できることに・・・

何とラッキーなことに、日本テクトロニクス開催の「オシロスコープ入門スクール(1日コース)」を受講できることになりました。しかし、これって意外と狭き門なんですね・・・

年に八回程度の頻度で開催が予定され、毎回十数名程度の受講生に、デジタル・オシロスコープの基本性能や基本操作を、実習を通して習得するコースだそうです。
対象者は、オシロスコープ(デジタルも含む)を初めて使う方、基礎から学びたい方、基礎を再確認したい方が中心のようです。

Tektronix TDS3000シリーズ
今回のコースでは、汎用タイプのデジタル・オシロスコープ「TDS1000B/2000B」が教材として使われるのかと思っていましたが、いきなり、上位モデルの「TDS3000」シリーズになるようです。少々戸惑いもありますが、基本的な部分では同じではないかと思われ、当日が楽しみです。それに、この入門スクールは嬉しいことに受講料が無料なんですね。

 
 
予定される講義の内容は、

オシロスコープとは (ART、DSO、DPOの違い)
トリガとは (基本的なトリガの設定について) 
アナログ部 基本性能 (周波数帯域、立上り時間について) 
デジタル部 基本性能 (サンプル・レート、デッド・タイム他) 
ズーム、遅延取込とは
アクイジション・モード (各モードの使用方法・目的) 
エイリアシングとは 
カーソル測定と自動測定

会場はJR山手線品川駅の新幹線口から徒歩五分ほどのところ、駅の東側、品川インターシティB棟にある日本テクトロニクス品川本社です。新幹線の発着ホームができる前は、とても寂しいところでしたが、今や高層ビルが建ち並びオフィス街に一変しています。

2007年1月24日水曜日

通信型受信機 9R-4J って知ってますか?

若い方々にはお馴染みが無いと思いますが、1960年前後に於いてアマチュア無線を志した方々には一度は使ってみたいと思わせたトリオ(今のケンウッド)のアマチュア無線用の通信型受信機が 9R-4J です。たまたま、ある所で、この受信機に触れる機会があり、自分のアマチュア無線を始めた頃の昔を思い出しました。

 通信型受信機 9R-4

戦後、GHQの命により短波受信機の製造販売が解禁され、海外の事情を知ろうとして、短波放送を聴くことが流行りました。短波放送の受信機の多くは、アメリカ製のデッドコピーとして作られ「All Wave Radio」と呼ばれていたため、直訳でしょうか?日本では「全波受信機」と呼ばれていました。

この「全波受信機」と「通信型受信機」との違いは、前者は短波放送を聴くことが主たる目的ですが、後者は特定の業務の受信、例えば、漁業無線、船舶無線、航空無線あるいはアマチュア無線など特定の無線通信を傍受するための機能が強化されていました。

この通信型受信機 9R-4J は、半円形のユニークな周波数ダイアルが二つあるのが特徴的です。
左側がメインダイアルで右側がサブ(スプレッド)ダイアルです。メインダイアルで大まかに受信する周波数帯に合わせ、サブダイアルで正確に目的の電波に同調を取るようになっています。

通信型受信機として、高感度で高安定であり、混信を軽減するため選択度も要求され、しかも、無線電話だけでなく無線電信も受信出来ることが必要です。そんな要求を満たす通信型受信機として、アマチュア無線家でもあった、トリオの創業者 春日二郎さんが企画し世に出したのが 9R-4J でした。

春日二郎さんが免許を受けたアマチュア無線局のコールサインは「JA1KJ」、当時の電波監理局もたまには粋なはからいをしたのでしょうか?正にお名前のイニシャルですね。その春日さんの訃報を今日になって漏れ聞きました。