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2011年12月30日金曜日

「ラジオライフ DX」は アラフォー以上が読者対象とか

フラリと立ち寄った書店で「ラジオライフ DX」と称する創刊号がありました。タイトルの脇に「別冊」とあり、パラパラとページを繰ってみると、記事内容からして「ラジオライフ」の亜種に違いないと思いました。
「ラジオライフ」は1980年4月に創刊した、いわゆる電波系の専門誌、今年で創刊31年目になります。創刊から四号目の1980年12月号(画像のモノ)が私の最初の購読誌です。

左が ラジオライフ創刊四号(私物)と右が ラジオライフDX 創刊号

当時は、隔月刊でしたので創刊号は1980年6月号だったと思います。サイズは今の二倍はあるA4版で、コウモリのロゴが印象的でした。
サブタイトルの "MW・FM・SW・CBのデータマガジン" の文字に、アマチュア無線の専門誌の CQ ham radio とは棲み分けて、何だか使えそうと感じていました。

内容的には、次第に、警察無線の受信や偽造テレカ、盗聴など、他では容易に知り得ない情報を紹介するようになり、いわゆる「電波系マニア」とか「ハード系マニア」にも支持され今日に至っています。

しかし、記事のコアとも言うべき、警察や消防、列車など業務用通信の傍受については、技術革新が進み、その多くがデジタル化(秘話)されコンテンツとしての興味も半減どころでは無くなっているのが実情です。

電波系の記事が少なくなっている「ラジオライフ」ですが、ここで先祖返りして「誰もが読んだ!!懐かしのラジオライフ復活」をコンセプトに、アマチュア無線および BCL(海外放送受信)ファンをはじめ、電波系の趣味を対象にした総合雑誌として「ラジオライフDX」を創刊したようです。

今後はムックとして年四回の発行、対象はアラフォー以上になった、かっての読者を想定しているようです。「ラジオライフDX」のタイトルで思い出したのが、数年前にも同じ様なタイトルで別冊が発行されていて、それは単発でポシャリ、後が続きませんでした。

今回のモノは、かっての読者に、またまた読者になって貰おうとする企画ですが、既存の「ラジオライフ」と、どれほどの差別化が出来るか? 棲み分けが出来なければ、またポシャリでしょうか??

2011年7月16日土曜日

"ラジオ深夜便"、真っ昼間に聴けるとは、

いやはや便利な時代になりました。
エアーチェックする時に、カセットテープが要らない何て・・・

最近買った、いわゆる ICレコーダー内蔵のラジオ(ICZ-R50)は、予約録音する放送局の周波数と開始時刻・終了時刻をセットするだけ。セットした時刻になると小さな赤いLEDだけが点灯してエアーチェックが始まり、所定の時間が過ぎるとLEDが消えて終了になります。しかも、録音中は無音で、液晶ディスプレーは非表示、録音している事すら忘れてしまうほどです。

ソニー ICレコーダー内蔵FM/AMラジオ ICZ-R50

もちろん、エアーチェック中に電源スイッチをONすればライブで番組を聴くことも出来ます。

往時は、60分とか90分、120分とか、録音時間に見合うカセットテープが必要でしたが、今は内蔵メモリーに記録するため、録音時間を気にする必要がありません。

デフォルトでは、MP3形式で128kbps/44.1kHz でのステレオ録音になります。

私の場合、ラジオ深夜便は、午前二時から四時までの二時間録音ですが、 データサイズは約 55MB/時、毎晩二時間のエアーチェックを続けると一ヶ月間では約 3.4GB、4GBの内蔵メモリー(ユーザーエリアは約 3.6GB)が一杯になる勘定です。

このラジオでそのまま再生すると、早送りや早戻しが瞬時に出来てテープの時より当然ながら動作が速いです。しかも、これとは別にイージーサーチ・ボタンにより、ひと押しで10秒進む、3秒戻るなどもあり、これも聴き逃した時などには便利です。

また、USBケーブルでパソコンに繋ぐと、録音した音楽ファイルをドラッグ&ドロップでパソコンのハードディスクにコピー出来ます。この操作は、ウインドウズPCでもマッキントッシュでも可能で、Macしか使っていない私にはとても有り難い事です。

Macの場合は、この音楽ファイルをダブルクリックするだけで、iTunes が立ち上がり、直ぐに再生を始めます。録り貯めた音楽ファイルを iTunes の管理下に置けば、アーチスト名やアルバム名、ジャンルなどを自分の好き勝手に書き換えられます。

これらのデータだけで新たにプレイリストを作れば、日常の管理がとてもラクになります。
当然ですが、iTunes から iPod や IPhone などに転送する事も簡単なので、深夜放送を真っ昼間に、それも、歩きながら聴くことも出来ます。
カセットテープによるエアーチェックの時代から三十年余、技術革新は、ラジオを聴くスタイルまで変えてしまった様に思います。

2011年7月5日火曜日

"3.11" 以降、秋葉原では「ラジオ」が品薄で・・・


あの "3.11" 以降、秋葉原の大型家電店では、ラジオ売場は多くのモデルが在庫切れで展示品のみ、三ヶ月も経った現在でも、「入荷未定」のポップが、繰り返し貼られます。
ソニー ICR-P15
そんな事態に、今まで見掛けなかった東南アジア製の安モノが出回っていますが、日本製に拘る人が多いのか?店員の話では売れ行きは芳しく無いとか・・・とにかく、「ラジオ」は、品薄状態が長引いています。
既に情報過多と言われるほど、日々いろいろなメディアからの恩恵を受けていて、古典的?なメディアである「ラジオ」が、これほど存在感を顕著にした事は、少々驚きでもあります。
普段は、ごく当たり前の様に、その恩恵を享受しているデジタルネットワークですが、いったん壊滅状態になれば、人は為す術のない事を改めて実感したのだと思います。
そんな時に情報を得る手段として、一番簡便でコストの負担も少ないのが「ラジオ」です。非常時に電池さえ確保出来れば、ネットに頼らず、いつでも何処でも誰でもラジオ放送の聴取が出来て、多くの人々が客観的な情報を共有し、それぞれの日々の生活の一助に出来ます。
いま「ラジオ」のラインナップを揃えているのは、"Panasonic"と"SONY" だけで、多くの家電メーカーはこのジャンルから撤退しています。
売れ筋の多くが、名刺大のポケットにスッポリ入るモノで、アナログチューニングであれば一千円から三千円、多くはPLLシンセサイザー方式のデジタルチューニングで五千円から一万円ほどで入手できます。
テレビではアナログ放送が間もなく終了しますが、「ラジオ」は、まだまだ大衆が頼りにするメディアとして存在し続けると思われます。