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2020年4月15日水曜日

AM全盛期のトリオのアマチュア無線機

AM全盛期のトリオのアマチュア無線機(1960年代)
この時代の無線機の多くは完成品と球付きオールキットの併売だった。


9R-59/TX-88Aライン←アマチュア無線局定番のラインナップ
型番_名称_価格
9R-59 通信型受信機 33,000円、球無しオールキット18,500円
SP-5 専用スピーカ 1,950円
CC-6 50Mcクリスタルコンバーター 球無しオールキット  7,900円
TX-88A オールバンド送信機 球無しオールキット21,000円
TX-88 オールバンド送信機 球無しオールキット12,000円←TX-88Aとは全く別機種

オールバンド通信型受信機
型番_名称_価格
JR-60 オールバンド受信機 球無しオールキット  29,900円
JR-200 オールバンド受信機 球無しオールキット 14,500円

受信機用周辺機器
型番_名称_価格
SM-5 プリセレクター・コンバーター 球無しオールキット
CC-2 144Mcクリスタルコンバーター 球無しオールキット 7,900円
VFO-1 オールバンドVFO 球無しオールキット 11,000円

2m&6mバンド送信機
型番_名称_価格
TX-26 2m&6mバンド送信機 球無しオールキット12,000円
VFO-2 2m&6mバンド専用VFO 球無しオールキット 4,990円
2mバンドトランシーバー
TR-2 2mバンドトランシーバー 49,500円
6mバンドトランシーバー
TR-1000 6mトランシーバー27,500円← 50Mc携帯型では一番人気
TR-5000 AM/FMトランシーバー 39,800円← トリオ初の車載機

ディップメーター
型番_名称_価格
DM-6 グリッド・ディップメーター 7,990円

3.5&7Mcトランシーバー
型番_名称_価格
TRH-1 Sky Dream 球無しオールキット 23,300円← トリオ初のHFトランシーバー

SSBライン ← トリオ初のSSB機
型番_名称_価格
TX-388 SSB送信機 59,500円
SP-16 専用スピーカ 3,500円
JR-300S ダブルコンバージョン通信型受信機 64,000円

2006年7月19日水曜日

元箱の表示とは全く違う無線通信機が入っていて、しかも、ケース無しの製作途中の姿でした

段ボール箱は下の部分が粘着テープで補強してあり、上面は平らでなく少し盛り上がっている様に見えました。
「SM-5」の段ボール箱
側面に印刷された「SM-5 PRE-SELECTOR CONVERTER」が入っている様には思えない雰囲気でした。少々戸惑いつつ、綴じ糸を解き、内装段ボールの上を開いてみて予感が的中しました。

亜鉛メッキの金属シャーシーに組み立てられた裸のセットが見えました。内装段ボールを一気に引き出すと、正に製作中とでも言った方がいい様な工作物です。大きさがほぼ「SM-5」のサイズに近く、この段ボール箱に上手い具合に収まっていたようです。

これでは、ご覧頂いた方には中途半端な終わり方になってしまう恐れもあり、更にデジカメで撮ったスナップショットを加えてプロフィールが良く分かるようにしてみました。

「SM-5」ではない半完成品のセット
シンプルな筐体設計で、小型軽量の扱い易さ、ご覧の様に組立が終わり、これからCRやリード線の配線を始めようとしていた物の様に見受けられます。

菅野の電源トランス、エルナーの電解コンデンサ、松下電器の三連バリコン、アルプスのロータリースイッチ、ミツミの真空管ソケットなどなど、真空管時代を共にした方々ならお分かり頂けるパーツで仕上がっています。

真空管は四本で、うち一本は定電圧放電管、残りの三本は高周波用の球の様にシャーシーに刻印された品番から読みとれます。バリコンに寄り添うようにあるのが、タイトボビンにエナメル線を巻いたコイル。

こんなパーツ構成のこの工作物は何なのか?ここでは敢えてお知らせしませんが、皆さんそれぞれのご想像にお任せします。



2006年7月15日土曜日

通信型受信機 "9R-59" の感度、安定度を飛躍的に向上させたトリオのプリセレ "SM-5"

元箱に入っていなかった「SM-5」を探しました。電子パーツと違い、かなりの大きさがあり、それほど手数も掛からずに見つかりました。
TRIO PRECON「SM-5」 (私物です)
実を言って、元箱をとっくの昔に処分してしまったモノは、包装紙で包み紐掛けし保管してありました。数にすれば、元箱のない方が多く、まだまだ、当時のアマチュア無線機と思われるモノが何台か梱包されたままになっています。大きさと包装紙の上から手探りしてツマミやスイッチなどの凹凸から、これと思われるモノを取り出しました。

包装を解くと紛れもなく「SM-5」でした。

段ボール箱にはPRE-SELECTOR CONVERTORと印刷されていますが、パネルでは「PRECON」となっています。
多分これは競合品のDELICAのPLUG in CONVERTORが「プラコン」と呼ばれていたからかも知れません。
「PRE-SELECTOR CONVERTOR」の表示

パネルにある、80 40 20 15 10 の数字は、周波数表示でなくて波長表示をしている訳です。
今でも五十メガを六メーターバンドとか七メガを四十メーターバンドなんて会話では使いますが、無線機の操作パネルでは使われなくなっています。
周波数表示でなく「メーターバンド」表示

「SM-5」プリセレクタ/コンバータは、四十メーターバンド以下はプリセレクタとして機能し、二十メーターバンド以上はコンバータとして機能する様になっていました。

これは、コリンズタイプの周波数コンバータで、二十メーターバンド(14Mc)、十五メーターバンド(21Mc)、十メーターバンド(28Mc)のアマチュア無線バンドを短波帯の一定の周波数帯(3.5Mc〜)に置き換える機能があり、短波受信機との併用が必要でした。

DELICA PLUG in CONVERTOR
私物ではありません
余談ですが、DELICA(三田無線研究所)のPLUG in CONVERTOR「プラコン」は、各バンドともプラグイン・ユニットを抜き差したスーパーヘトロダイン式で、その中間周波の出力は1.5Mc近傍の固定周波数でした。それ故、親受信機は家庭用の5球スーパーでも使え便利でした。

ただし、全体的な性能は親受信機次第で決まってしまうので、選択度や安定度もそれなりでした。また、5球スーパーにはビート発振器が無いので(無線)電信が受信できなかったですが、(無線)電話が圧倒的に多かった時代で支障は無かったようです。

私の場合は、この「SM-5」で周波数変換された3.5Mcから始まるアマチュア無線バンドをトリオの通信型受信機「9R-59」のバンド切替スイッチを「3.5MC帯」に切り替えて、「SM-5」からの、いわゆる中間周波にあたる電波を受信していました。

「9R-59」は通信型受信機ですが、高周波一段中間周波二段(いわゆる高一中二)のシングルスーパー受信機で、中間周波は一般家庭にあった5球スーパーラジオと同じ455kcでした。

それ故、アマチュア無線バンドのうち八十メータバンドと四十メーターバンドはそこそこ実用になりますが、二十メーターバンドから高い周波数のバンドでは、感度もさることながらイメージレシオや安定度が悪く、海外からの短波放送を聴くような場合には何とか使えても、アマチュア無線の様な弱い電波を聴くには適していませんでした。

この問題を解決に導いたのが「SM-5」でした。
私の場合は、二十メーターバンド、十五メーターバンドがメインで、周波数変換された「3.5MC帯」で受信するため、感度、イメージレシオ、安定度とも飛躍的に向上しました。

これは第一中間周波が3.5Mc、第二中間周波が455kcのダブル・コンバージョンの受信機に相当しました。そして、何よりも 便利に思ったことはダイアルの周波数目盛間隔が広くなり、目的の信号に同調させる操作がとても楽になりました。

「9R-59」の周波数目盛では、最小読み取り単位が5kcになり、相手局の周波数指定にもある程度付いていける様になり、人並みのことが出来るようになったと我ながら安堵しました。

「SM-5」と「9R-59」の組み合わせにより、微弱な電波も受信できるようになり、特に(無線)電信では、競争相手の局が呼んでいる海外局は自分でも聴えるようになり、ライバルと同じスタートラインに付くことが出来ました。

後は、力次第で交信出来るか否かが決まりました。
つまり、送信電力を上げることと、高能率のアンテナを使うことです。

この当時は、送信機にトリオの「TX-88A」の公称出力10Wでやっていました。
この後、暫くして、ブースターを付加して送信電力を十倍以上に増力し、空中線も高利得の三素子フルサイズの八木アンテナに取り替えました。

他の多くの局より一歩前を行ける無線設備の補強もしていき、交信相手も海外のみの時代が長く続きました。

以下は「SM-5」を探している時に同時に出てきたモノです。

DELICA PRESELECTOR 「PR-3」 (私物です)
DELICA(三田無線研究所)のPRESELECTOR「プリセレ」で、同じDELICAのPLUG in CONVERTOR「プラコン」と同じデザインでした。

性能的には良かったのですが、当時の私の無線設備の構成では使い勝手が良くなく、実戦投入することなくお蔵入りになりました。いずれ、別の機会に紹介してみたいと思います。








コメント(アーカイブ)

 いつも楽しみに拝見しております。
今後どんなお宝が登場するか、楽しみです。
それにしても、素晴らしい。
通電しその復調音を堪能してみたい物です。
Posted by  まぐま at 2006.7.16 00:10:51
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お宝なのか?ガラクタなのか?三者三様の見方があると思います。
当事者である私には当然ながらお宝であるべきですが、家人にとってはガラクタ以外の何者でも無いようです。
手狭なウサギ小屋に住まいしている関係で、コッソリと捨てられてしまう恐れもあり戦々恐々の日々を過ごしています。
何年も掛けて珍しい国から届いたQSLカードも、お他人様から見れば、有名な観光地の絵はがき以下の値打ちしかないのでしょう。
先日、ある段ボール箱を開けたらギッシリと真空管が詰まっていました。ST管、GT管、MT管、メタル管など百本、もっとかも?その場では直ぐに数えられませんでした。
しかし、初めて見る真空管に、家人から「それなに?」って聞かれ、説明をしたものの本当に理解出来たのか?私としては半信半疑でした。まぁ〜前世紀の遺物の様なモノですからね。
Posted by  BlueMac at 2006.7.16 12:55:15
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2006年7月12日水曜日

「SM-5」ではない、別の無線通信機の組み立て途中の現物が出て来て、ビックリしつつ

段ボール箱は下の部分が粘着テープで補強してあり、上面は平らでなく少し盛り上がっている様に見えました。側面に印刷された「SM-5 PRE-SELECTOR CONVERTER」が入っている様には思えない雰囲気でした。少々戸惑いつつ、綴じ糸を解き、内装段ボールの上を開いてみて予感が的中しました。

「SM-5」と表示の段ボール箱
「SM-5」のケースは見えず、亜鉛メッキの金属シャーシーに組み立てられた裸のセットが見えました。

内装段ボールを一気に引き出すと、正に製作中とでも言った方がいい様な工作物です。大きさがほぼ「SM-5」のサイズに近く、この段ボール箱に上手い具合に収まっていたようです。

それが、私には何であるか直ぐに分かりました。しかし、何故にケースが無いのか?記憶を辿ってみましたが、三十数年前にここに収めた時の情景は思い出せません。

「SM-5」ではない半完成品のセット
それはともかく、此処に収まるべきモノが何処へ行ってしまったのか?私自身が処分する訳もなく、どこかにあるはず・・・探してみることにしました。

「SM-5」プリセレクタ/コンバータは、七メガ以下はプリセレクタとして機能し、十四メガ以上はコンバータとして機能する様になっていました。私の場合は主として十四メガと二十一メガにQRVしていたので、そのバンドだけがベストで働くようにチューナップしていました。

これは、コリンズタイプの周波数コンバータで、主として十四メガ、二十一メガ、二十八メガのアマチュア無線バンドを短波帯のある周波数(3.5Mc〜)に置き換える機能があり、短波受信機との併用が必要でした。

当時、短波帯も聴ける全波受信機(All Wave Radioの和訳)は、どれも十メガまでは何とか使えても、それ以上の周波数帯では感度はもちろん。イメージレシオや安定度の点で、海外からの短波放送を聴くような場合には何とか使えても、アマチュア無線の様な弱い電波を聴くには適していませんでした。

それにしても、現物がないままこれ以上の言及は控えて、取りあえず探すことにします。