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2015年3月8日日曜日

月刊誌「CQ ham radio」のコピー本が出回っているが、

神田神保町のとある古書店で「CQ ham radio」の創刊当時のモノが何冊かあるのに気付いた。

「CQ ham radio」は、日本アマチュア無線連盟の機関誌として、1946年(昭和21年)9月に創刊された。当初は、科学新興社が発行していたが、経営難で第6号(1948年6月)から別の出版社に移管された。1954年6月号からは、更に現在のCQ出版社に移管され今日に至っている。

これは、アマチュア無線に特化した月刊誌で、アマチュア無線についての電子技術の解説や自作記事、電波伝搬状況、各種クラブの活動、アマチュア無線機や周辺機器の評価などが掲載され、日本アマチュア無線連盟(JARL)監修ともなっている。それ故、読者の多くは、アマチュア無線局を開局している。

創刊二年目(1947年)2号、創刊号から4冊目
オリジナル本で私物

それはさて置き、目の前に有るモノが六十余年前の発行にしては、綺麗すぎて、手に取った感触も今風であった。
パラパラとページを繰って直ぐに分かったが、全ページがコピーであった。本文が32ページで表紙関係を含めると36ページである。コピーを重ねて綴じ、カラーコピーした表紙を付けてある。

製本の仕上がりから推測するに、恐らく製本業者の手を借りてのことだろう。それでいて、この古書店での売値は 1,500円となっていた。

オリジナルであっても、戦後直ぐの真空管時代の読み物が現世に通用するはずも無く、ただただ、そんな大昔の書籍としての価値観で買い手が付くと思う。しかし、それがコピーでは、骨董的な価値も無く、二束三文とでも言うのが相場だが、買い手が付くのか?こればかりは分からない。

お節介と言われるかも?と思いつつ、CQ出版社のCQ ham radio編集部へ電話を掛けてみた。「コピー本が神田神保町界隈に出回っていますが・・・」っと伝えたが、「あぁ〜そうなんですかぁ〜・・・」と淡泊な返事だった。

改めて、それが、時代を経てきた希少?な古書の複製では、古紙以上の価値も無い事実に、今更だが、肩の力が抜ける思いがした。

2015年2月25日水曜日

「シンクロスコープ入門」、久々だが、このジャンルの古書に遭遇した、

神田神保町の技術書を専門に扱う古書店で、「シンクロスコープ入門」を見付けた。
十年来、探していた本であり、このジャンルの書籍を蒐集している自分にとって、幸運な巡り会いとなった。

誠文堂新光社が、昭和40年代に企画した「無線と実験シリーズ」の一冊として、トリオ(後のケンウッド)のオシロスコープの主任設計者だった藤巻安次の著である。

初版は、昭和39年12月の発行だが、元々は、昭和33年に同じ誠文堂新光社から発行された単行本の「オシロスコープの設計と取り扱い」の内容をシリーズ化するにあたり、内容の一部を書き改めたもののようだ。

内容的には、オシロスコープのハードウェアとしての解説に終始していて、オシロスコープを用いての測定方法など、ソフトウェアに付いての解説は一切無い。
それ故、オシロスコープを使う現場での若い技術者には参考にならない?参考書だったとも言えそうだ。

最初の著作では、オシロスコープを使っての幾つかの測定方法も記述されていて、ベーシックな部分では、敷居もいくぶん低かったようだが、シリーズ化に合わせ、出版社側の意向が反映されたのかも知れない。

少し気になったのが、最初は「オシロスコープ」だったが、シリーズ化で「シンクロスコープ」と変えていることである。たぶん、当時、岩通が、オシロスコープのメーカーとして、一歩リードしていて、自社のオシロスコープの商標を「シンクロスコープ」とし、それが広く知れ渡ったためと思われる。

しかし、1970年代以降は、日本からのオシロスコープの輸出も急増し、和製英語の様な「シンクロスコープ」は、現地では通用せず、何時しか元々の「オシロスコープ」へ統一されていった。
その名残か?シンクロスコープと口に出す、かってのエンジニアも少なく無く、今となっては苦笑するばかりだ。


2015年2月21日土曜日

ラジオ技術、創刊号を神田神保町の古書店で買った、

久々行った神田神保町の古書店で、「ラジオ技術」の第一巻一号と遭遇した。
このラジオ技術は、昭和22年に四月号として(株)科學社から発行された正しく創刊号だ。
なお、主筆の石井富好は、歴史ある「無線と實験」の元編集長である。

ラジオ技術の創刊号

今から68年も前、昭和22年4月の発行で、現在のモノは B5版だが A5版と一回り小さい。
表紙はシャーシーが剥き出しの「6球式全波スーパー」で、本文でその内容が解説されている。
裏表紙は、ナショナルの 8球最高級全波受信機の広告があり、価格は何と 4.500円、本書は 10円とあり、桁違いで、ラジオの自作も頷ける話しだ。
退色が著しく、用紙も黄ばみ変質して、丁寧に扱わないと千切れてしまう恐れもあり、六十余年の時を経て来たことがわかる。

左が裏表紙、右が表紙

終戦から未だ二年も経たない時期に、本号が発行されていて、戦後の復興は始まったばかりで、大衆娯楽の映画まだまだ、家庭での唯一の楽しみはラジオの聴取だった。
そんな時期に、類書も数多く発行され、安価な真空管式ラジオの製作記事で溢れていた。ラジオ技術も時を同じくして創刊されている。

私がラジオの製作を始めたのは、これから十年ほど後、中学生の頃からだ。
毎週土曜日には決まって秋葉原のジャンク屋通いで部品を買い集めた。そして、ラジオ技術やその他のラジオ雑誌にある鉱石ラジオから並三ラジオ、並四ラジオ、高一ラジオなどを、片っ端から作っては壊しの繰り返しだった。
それだけでも充実した時間が過ぎたが、その後の自分の半生が、その時に決まった様にも今更に思い出す。

この創刊号の目次だけでも以下に紹介しておくが、今となっては記事にならないモノも多い。
論説 ラジオ技術者の道
音響 いわゆる”ラジオ聲”の原因
今月の技術 列車無線機の解説
基礎理論 放送受信機試験問題と解答
電子管 真空管の特性曲線と利用法
    昭和21年度受信機品種基準
設計 ラジオ受信機設計講座
   図表による電源変圧器の設計
NHKのページ 現場に訊く”街頭録音”
音響 スピーカーの正しい選び方
   ピックアップの正しい選び方
   新機構ピックアップ解剖記
図表 日本全国放送局一覧表
製作 自動電圧調整器の製作法
   6球式全波スーパーの試作
   6V6pp の拡声装置の製作
   初歩者の五球式短波受信機
   4球式トランスレス受信機
   2A6ー2A3直結結合増幅器
Pin-Up、海外ニュース、質疑応答

2014年11月1日土曜日

神田古本まつり、晴天に恵まれ盛況だった

今秋で55回を迎える神田古本まつりは、神田古書店連盟による最大のイベントだ。
駿河台下交差点から神保町を越え専大前交差点までの靖国通り沿いに並ぶ古書店とその店先の歩道に仮のミニ古書店が設けられる。
主催者の発表では、約100店舗、100万冊余が展示販売されるとあり、半端では無い物量だ。

靖国通り沿いの古書店街

秋のこの時期、東京では雨に見舞われる日もあり、今年は早めの神保町行きとした。
日差しもあり風も穏やかで、靖国通り沿いの古書店を巡るには絶好の日和だった。何時もながら、スタートは神保町交差点の近く、岩波書店の角からだ。
平日のことでもあり、正直言って人出はそれほど多くなく、右に左に漫ろ歩いた。毎度ながら、良くもこれほどの本が途切れること無く次々と発刊されるのか?ただただ驚きである。
自分の好むジャンルはそれほど多くなく、足を止め古書を手に取る回数はそれほど多くない。
そんな古書巡りの中で、目に留まった書籍が幾冊かあった。
手に取り暫し思案したが、結局は買ってしまった。それが以下の本だ。
どれも、古書にしては、扱いが丁寧だったのか?新刊書と見紛うほどの美本である。

日本海海戦、戦艦「大和」、魅惑の軍用無線機、日本航空 BOEING 787-8

日本海海戦 古書価格 800円
 双葉社 2004/04/30/初版 定価 1,980円

戦艦「大和」 古書価格 1,000円
 学習研究社 2005/12/15/第三刷 定価 2,100円

魅惑の軍用無線機 古書価格 1,000円
 三才ブックス 1984/11/15/第一刷 定価 2,000円 

日本航空 BOEING 787-8 古書価格 600円
 イカロス出版 2012/09/20/初版 定価 1,500円

 日本海海戦は、一世紀も前、日露戦争時の連合艦隊とバルチック艦隊のバトル。航空機や艦船を超精密3D CGで描くことが得意な双葉社の真に迫る力作だ。
 戦艦「大和」は、双葉社と同じコンセプトで制作されたモノ。書名の通り「大和」のデテールが精密なイラストで表現されメカニカルな面で興味をそそる。
 魅惑の軍用無線機は、WW2時の日米両軍の用いた無線機のオンパレードだ。物が物だけに、今日、現物を見ることは殆ど不可能で、類書も無く?貴重だ。
 日本航空 BOEING 787-8は、二年前に就航した最新鋭機の紹介だ。29ページまではフライト画像のみ。成田と羽田への同時デリバリーフライトや機体の解説だ。

以上だが、帰宅してから知ったが、ヤフオクで、四冊のうちの一冊が一万円以上の価格で競り合っていて驚いた。それはそれとして、機会をみて、それぞれの本に拘わる事柄を綴ってみたい。

2008年5月31日土曜日

久々に "オシロスコープ" の本を見付けました、

久しぶりに行った神田神保町の古書店で、前々から探していた技術書のヒトツ「テスタとオシロスコープ」が棚にあるのを見付け、思わず声にはならない声で "ラッキー" と言ってしまった。
この本は鈴木 昇 著/理工学社/1973/09発行の改訂版、初版は1961/10発行ですが、残念ながらこれは未入手です。
テスタとオシロスコープ
この私は、オシロスコープに大変興味を持っていて、"オシロスコープ" とタイトルが付いた和書を片っ端から蒐集しています。
オシロスコープは、エレクトロニクスに関わるエンジニアには必携の電子測定器で、簡単に言えば電圧の時間的変化をブラウン管を用いて、リアルタイムで目視出来る測定器です。

もっとも、最近はブラウン管ではなく液晶画面ですが・・・また、リアルタイムでなくても、デジタル変換して何度でも再現できるようになり益々便利になっています。

まぁ〜ここではそんな難しい話は別として、モノがモノだけに、この "オシロスコープ" とタイトルした書籍は数が少なく、現在、巷の書店にはありません。

東京でも大型書店の専門書コーナーで見掛けることがあったら、超ラッキーと思われるほどです。恐らく、いま書店扱いで入手可能なモノはたった二冊だと思います。

  
オシロスコープ
私は、このオシロスコープの歴史と製品としての改良改善の過程などに興味があり、昭和初期まで遡って出版された書籍の収集に掛かっています。
また、ネットを介してご連絡頂き、そんな書籍をわざわざお譲り頂いたことも何度かありました。
私の推定では、オシロスコープが日本に登場したのは昭和初期の頃で、その多くがアメリカやヨーロッパからの輸入品だったようです。

国産化が始まったのは昭和十年(1935)頃のことで、現在の(株)東芝の前身になる会社が国産第一号を商品化したようです。

当時NHKは、昭和十五年(1940)の(幻に終わった)東京オリンピックで、テレビジョンの本放送を実現させることで研究開発に邁進していました。その技術開発にオシロスコープは必須の波形測定器で、輸入品はもちろん、国内でもオシロスコープを製品化しようとする企業が多く現れたようです。

1940年、NHK技研が試作した直径30cmのブラウン管
余談ですが、
先週あったNHK放送技術研究所の一般公開の時に、当時のNHKが昭和十五年に試作したブラウン管が展示されていて、後日の参考の為に撮っておきました。
直径が30cmということで、テレビジョンに使われたら、画像が映る面を真上に向け配置し、その上に45度の角度で鏡を置いて、正面からその鏡を介してテレビ画像を視る構造になるようです。

残念ながら東京オリンピックは中止、世の中は戦時下へ突入し、テレビジョンどころではなく、電探(レーダー)開発のための測定器として、その多くが転用されたと聞いています。

それ故、オシロスコープに関する書籍も、この時期あたりから出版され始めたことが分かりました。なにぶん半世紀以上も前のことで、戦前戦後の混乱時期を挟んでいて、いま躍起となって古書を探しても、なかなか見つかるモノではありません。

それでも収集を始めてから八年くらいになりますが、現在、日本で出版が確認されている書籍の八割以上を集めた様に思っています。残りの冊数は少ないですが、現存しても数が少ないだけに、早々出会うチャンスは少なそうです。お他人様に良く言われてもせいぜい「資源ゴミ」程度ですが、私にはどれもこれも「お宝」以上のモノです。

以下に現時点で出版が確認されている書籍名を列記しておきます。
なお、☆は未入手
なお、現在では「オシロスコープ」と呼び名が定着していますが、時代により、シンクロスコープ、オッシロスコープ、オシログラフなどと呼称された時代もあります。



オシロスコープ入門(第10版)  CQ出版社 2007/08
☆オシロスコープ入門講座 小澤 智、佐藤健治 共著 電波新聞社 2005/04
オシロスコープのすべて 日本テクトロニクス著 非売品 2003/07
☆新オシロ・ロジアナ入門講座 電子計測技術教育研究会 編 電波新聞社 1996/08
新・オシロスコープ測定技術のすべて 高橋 徹 著 CQ出版社 1991/05
オシロ・ロジアナ入門講座  長谷川英一 著 電波新聞社 1990/04
はじめてのオシロスコープ 吉田 武 著 日本放送出版協会 1988/11
オシロスコープ活用法 トリオ 著 CQ出版社 1983/06
オシロスコープのすべて 岡田清隆 著 共立出版 1983/04
シンクロスコープ技術(第2版) 長谷川英一 著 オーム社 1982/10
オシロスコープ・マニュアル`81 ラジオ技術臨時増刊号 ラジオ技術社 1981/06
オシロスコープ利用技術 古市善教 著 オーム社  1980/11
オシロスコープ入門 ソニー・テクトロニクス 著  非売品 1980/11
シンクロスコープ技術百科 山川正光 著 オーム社  1979/07
☆オシロスコープとアナコンの使い方  エレクトロニクス教育研究会  日刊工業新聞社 1978/06
テスタとオシロスコープ(改訂版) 鈴木 昇 著 理工学社 1973/09
オシロスコープの回路技術  ラジオ技術選別縮刷版  ラジオ技術社  1973/05
波形観測(オシロスコープ・テクニック・ガイド)  ソニーテクトロニクス 編 ラジオ技術社 1975/06
シンクロスコープ技術 長谷川英一 著 オーム社 1974/11
シンクロスコ−プの取扱い方 宮本義博 著 啓学出版 1974/12
オシロによるカラーテレビ修理 松瀬 清 著 日本放送出版協会 1970/12
シンクロスコープ (新訂版) 関 英男 監修 日刊工業新聞社 1969/07?
シンクロスコープの使い方 塩路俊夫 著 東京電機大学出版局 1967/08
オシログラフの理論と取扱(改訂新版) 木谷芳一 著 電気書院 1967/09
新版 オシロスコープの設計と取り扱い 藤巻安次 著 誠文堂新光社 1966/04
シンクロスコープ(改訂版) 関 英男 監修 日刊工業新聞社 1965/12
わかりやすいシンクロスコープ測定法 塩沢政美 著 産報 1965/11
新版 アマチュアのオシロスコープ技術 榎並利三郎 著 オーム社 1965/02
☆シンクロスコープ入門 藤巻安次 著 誠文堂新光社 1964/12
シンクロスコープ (新版) 関 英男 監修 日刊工業新聞社 1964/02
実用シンクロスコープ測定 山口意颯男 著 CQ出版社 1964/??
☆高速度ブラウン管オシログラフ 藤高周平、有働竜夫 共著 オーム社 1963/??
テスターとオシロスコープ 鈴木 昇 著 理工学社 1961/??
シンクロスコープ 岩井喜典 著 オーム社 1960/09
シンクロスコープ (初版) 関 英男 監修 日刊工業新聞社 1959/10
オシロスコープの設計と取り扱い 藤巻安次 著 誠文堂新光社 1958/06
超高周波オシログラフ 大脇健一、中村 正、前田晴雄 共著 日刊工業新聞社 1958/03
アマチュアのオシロスコープ技術 榎並利三郎 著 オーム社 1954/09
オシログラフの理論と取扱 木谷芳一 著 電気書院 1954/07
ブラウン管及陰極線オシログラフ 泉川 清、岡 修一郎 共著 共立出版 1944/03
陰極線オツシログラフと測定 加藤利治 著 ラジオ科学社 1940/09
☆陰極線オッシログラフ高速撮影法 久保 進 著 工業図書 1940/??
陰極線管に依る諸測定(B) 木下隆博 著 共立社 1938/03
陰極線管に依る諸測定(A) 木下隆博 著 共立社 1937/07
陰極線オシログラフ 笠井 完 著 共立 1937/06



2008年2月16日土曜日

関 英男さんの著書「シンクロスコープ"」の 増訂版 を見つけた

オシロスコープの解説書では草分けの関 英男さんの著書「シンクロスコープ」は、昭和34年(1959年)から昭和54年(1979)頃まで増補改訂を繰り返してのロングランを記録しました。
この種のジャンルでは、異例のベストセラーとして四半世紀にわたり、理系の学生を始め産業界の電子電気の技術者にも読者は多かったと思われます。

関 英男さんの著書「シンクロスコープ」各版
内容的には、某オシロスコープメーカの全面的なサポートで仕上がっていたこともあり、初心者にはかなり敷居の高い解説もありました。しかし、その反面、これ一冊あればオシロスコープの事は何でも分かるような記述で、技術者の座右の書にもなっていたようです。

ただ、今から思えば、真空管式オシロスコープとして執筆されていて、世の中が半導体時代に移行していく段階で、それに追従することなく絶版になりました。

私は、このオシロスコープに大変興味を持っていて昭和初期から今日に至るまでに日本で出版された「オシロスコープ」とタイトルが付いた書籍を収集しています。

昔々は「陰極線管オッシログラフ」とか「ブラウン管オッシログラフ」「オッシログラフ」、戦後では「オシロスコープ」「シンクロスコープ」など各社各様、色々な名称が付いていました。
しかし今は「オシロスコープ」に統一されました。

そんなバラバラなタイトルの書籍ですが、私自身は、日本で出版された「オシロスコープ」とタイトルする書籍のうち、九割くらいは収集したのではっと?と思っています。
今日、たまたま神田神保町の古書店で、関 英男さんの著書「シンクロスコープ」の初版本に似た装丁のモノを見つけ、躊躇いも無く買ってしまいました。

帰宅後、私の所有する昭和34年発行の初版本と見比べたところ、これは翌年に出た増訂版であることが分かりました。私自身、初版本の次は新版と称する昭和39年版までは増補改訂版は無いと思っていただけに、これは貴重な一冊になりました。

画像では、三冊の赤本の右端が初版本、真ん中が今回ゲットした増訂版、左端が新版です。青本は昭和40年発行、黄緑本は昭和53年発行の新訂版で、何年かの間をおいて増補改訂があり、初版本は286ページでしたが、新訂版では381ページと厚くなり、価格も初版本は500円でしたが、最後には2600円にまでなっていました。

それにしても二十年余の永きにわたり、内容を常にその時々の最新のモノに書き替えようとしていた関 英男さんのご努力にはただただ頭の下がる思いです。

2007年2月20日火曜日

16球式オール・ウェーブ・スーパー・ヘテロダイン受信機の回路図が その2

神田神保町の古書店で偶然見つけた1938年(昭和13年)の発行「無線と実験」第25巻第1号の附録「最新高級受信機回路図集」から、取りあえずヒトツだけですが、ご紹介しておきます。

それは(真空管を16本使用した)16球式オール・ウェーブ・スーパー・ヘテロダイン受信機で、高周波2段中間周波3段のとてつもない回路構成。戦後の復興期に普及したのが5球式スーパー・ヘテロダイン受信機でしたから、それだけでもビッグなラジオだと容易に想像が付きます。

Model Super PRO

今から半世紀も前になりますが、当時アマチュア無線を志していた方なら一度は手にしてみたいと思っていた、通信型受信機の代表格、HAMMARLUND MFG CO INCのModel Super PRO、通称「スーパープロ」の回路図です。

この当時の日本では、鉱石ラジオも現役で、真空管ラジオは並三か並四、高一の時代で、スーパーへテロダイン式の受信機などは富裕層の一部でしか所有できなかった時代だったと思います。




コメント(アーカイブ)

BlueMac 様
詳しい回路図をUPいただき,大変ありがとうございました.
ご紹介の回路図は1936年(昭和11年)に発売された「SP-10」ですね(下記URLご参照).
http://www.radioblvd.com/hammarlund_super_pro.htm
スーパープロの第一号の機種(当時ドル価格,400ドル)のようです.
日本の物価上昇指数は,当時から比較して,858倍なので,現在価格では2900万円に相当するようです.つまり,2LDKマンション購入程度ですね.日本の当時も家族4人の一戸建て,くらいだったのではと思います.
この設計理念の成功がハマーランド社の「コンデンサ製造」からの脱皮推進力になって,SP-100,SP-200,SP-400(BC-779?),そしてSP-600-JXに繋がっていったのでしょうネ.
ありがとうございました.
Posted by  レガシー・デイトン at 2009.11.28 13:28:06
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この回路図集は1938年の発行ですが、当時の最新型の受信機がピックアップされているようですね。
1936年発売のスーパープロの SP-10 でしたか、型式までは読み取れていませんでした。
アリガトウございます。
HAMMARLUND MFG CO INC の他に、
STEWART WARNER CORP
RCA MFG CO
GAMBEL SKOGMO INC
EMERSON RADIO & PHONO CO
PHILCO RADIO & TELEV CORP
ATWATER KENT MFG CO
TRANSFORMER CORP OF AMER
MITA MUSEN-DENWA LABORATORY (現存のDELICAブランドの三田無線研究所)が掲載されてます。
MITA MUSENは電池式6球スーパーで、
34-32-34-32-33のラインナップでOSCが30です。
当時の日本製としては立派ですが、アメリカ製とは、未だかなり差があった様です。
Posted by  BlueMac at 2009.11.28 14:44:00
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2007年2月18日日曜日

16球式オール・ウェーブ・スーパー・ヘテロダイン受信機の回路図が その1

月に一度か二度の割で神田神保町の古書店街を行ったり来たりして、自分の趣味に合った古書を探しています。

そんなある日のこと、神保町から少し九段の方へ寄った古書店街の途切れるところにある店は入ってみました。そこの蔵書は、およそ電気とは無縁の本ばかりで、この私が店内を歩くにも何か違和感を自分自身が感じていました。

受信機回路図集

早々に出ようとした矢先、足下に平積みされた古書のタイトルに目が釘付けになりました。何と、その文献の表紙には、

ラヂオ 最新高級受信機回路図集
附・標準的測定器3種
東京 誠文堂新光社

目が点になるとは、この様なことを言うのでしょうか?すかさず、手に取ってみました。

それは「無線と実験」第25巻第1号の附録でした。1938年の発行とありますので、私の出生よりずーっと前、七十数年も前のことになります。

紐綴じの紙製ケースにB5版の回路図が十六枚収められていました。
厚手の用紙で経年変化も見られましたが、損傷も少なく程度は良いと思われました。多くは(当時の)アメリカの最新型の受信機の回路図の様に見て取れますが、日本製として唯一、三田無線(Delica)のモノも混じっていました。その中から、16球式オール・ウェーブ・スーパー・ヘテロダイン受信機の回路図を以下に付けますが、


戦前のアメリカの受信機の内容が垣間見えてただただ凄いと感じ入りました。今後、何回かに分けて回路図など皆さんにもご覧頂きたいと思っています。

2006年10月15日日曜日

何とCQ ham radioのバックナンバーが二万円・・・

久しぶりに神田神保町へ出かけました。
毎年恒例の神田古本まつりは月末のことで、週末でしたが、それほどの人出ではありませんでした。

何時も、都営地下鉄三田線の神保町駅で下車し、神保町交差点へ出て靖国通りを小川町、淡路町の方向へ神田神保町の古書店街を行きつ戻りつします。

今日も同じコースを辿っていたところ、ある古書店の入口に何とCQ ham radioのバックナンバーが山と積まれているのに遭遇しました。

数冊程度が棚にあるのは時々見受けましたが、これほどの冊数がまとまっているのを見たのは初めてです。

近づいて見ると1986年1月号から1993年12月号までの八年分が一年分ずつ束ねられ積まれていました。

思えば、この時期はバブル時期と重なりアマチュア無線人口も右肩上がりの増え方でした。
それに呼応するようにこのCQ ham radioも本文を挟んで広告ページが延々と続き半分以上が広告ページで占められ、現在の二倍もの厚みがありました。

締めて九十六冊で二万円とは・・・買うよりまず、置く場所の心配をする必要がありそうです。

2006年6月25日日曜日

神田神保町で「ラジオ技術」の第二巻六号を偶然見付けた

神田神保町の古書店街へ行った折り、いつも通り幾つかの店を巡る途中で、ある店の棚の隙間に「ラジオ技術」があるのを見付けました。

ラジオ技術 昭和23年10月号
何と昭和23年10月発行で、現在のモノはB5版ですがA5版と一回り小さなサイズです。
表紙は辛うじて色を留めていますが、中は黄ばみと用紙そのものが変質して丁寧に扱わないと千切れてしまう恐れもありそうな状態です。

時期的には戦後の復興が本格的に進み始めた頃で、映画以外には娯楽も少なく、家庭での唯一の楽しみはラジオの聴取だったと伝え聞いています。

それで、記事の内容も真空管ラジオの製作が中心になっています。

私がラジオの製作に興味を持つ様になったのは、それから十年くらい後のことですが、ラジオ少年として、毎週土曜日には決まって秋葉原のジャンク屋通いで部品を買い集め、ラジオ雑誌にある鉱石ラジオから並三ラジオ、並四ラジオ、高一ラジオなど、同じ様なことにトライしていた様に記憶しています。

その後、コイルなども自分で巻いてラジオを作っている過程で、偶然にもVoice of AmericaやRadio Moscow、Radio Pekingなどが聴こえてビックリ、それが短波放送であることに気付き遠距離受信に興味を持つ様になりました。

遠くの放送を聴くことが、後にアマチュア無線の免許を取得して、海外と交信して見たいと思う切っ掛けになったのだと、今さらに当時を思い出します。

アキバ通いも半世紀。アマチュア無線の国家試験を受験してからでも四十数年、第一級アマチュア無線技士の資格はステイタス?だったが、最近の国家試験はチョー易しくなって、第一級も容易にパス出来るらしく時代の変化を実感しています。

本の目次だけでも以下に紹介しておきます。

特集 増幅器の研究と製作
口絵 レコードコンサートと模写電送用FM送受信機
今月の技術 周波数変調方式
紹介 National NC-173をみる
基礎 マイクとピックアップの解説
   A、AB、B級増幅器の解説
   プッシュプル結合回路の実際
   音質補償、負帰還、音質伸張回路
   ミキシングの方法とその回路
   各種増幅器設計の実際
   増幅器の代表的回路図の7種
   ラジオのABC、アンテナの話
図表 電流型フィードバック回路
設計 ラジオ受信機設計法(11)
新技術紹介 Super-R FM受信機
製作 4.5W 6V6小型電蓄兼拡声器
   Wireless Record Player
Radio 4.5W 6V6シングル、2バンド
    6W 2A3 P.P AB1 増幅器
    20W 6L6 P.P 電蓄の作り方
ニューズ 技術の泉 NHKへのQ

それから、久しぶりに駿河台下界隈を歩いてきました。

2006年6月10日土曜日

月刊誌CQ Ham Radioのバックナンバーが山積み

東京も遂に梅雨入りの週末になり、夕方の雨の止み間に神田神保町へ行って来ました。
ショーウインドの外側に並べられた理工学書
靖国通りの神保町から駿河台下の交差点の間に神田の古書店街があります。

東京メトロの神保町駅で下車し、この靖国通りの古書店街の幾つかの店を巡り、駿河台下から小川町、淡路町を通り昌平橋を渡りアキバエリアへ入って行くのがいつもの私の散歩コースです。

今日は神保町の交差点にほど近い理工学書専門の古書店の外側に、アマチュア無線の専門誌である月刊誌CQ Ham Radioのバックナンバーが山積みされているのが目に入りました。
月刊誌CQ Ham Radioのバックナンバーが
山積みされていた
暫ししゃがみ込んで一冊一冊懐かしくページを繰ってみました。

おおよそ三十冊ほどのCQ Ham Radioがあり1970年代から1980年代のものが大半を占めていました。
この当時は、アマチュア無線の最盛期でもあったので、現在のものより本の厚さが倍もあり手に取るとズッシリくる感触でした。

当時の定価は200円台から新しいものでは400円台。
しかし、古書価格は全て300円となっていました。
裏表紙には当時のトップメーカの製品広告が大きく目に付き、懐かしく見入りました。

裏表紙にケンウッドのHFトランシーバー
TS-530とTS-140Vの広告
この古書店街では従来よりCQ Ham Radioを扱っている店はほとんど無く、これほど大量のバックナンバーが置かれていたのを見るのは初めてでした。