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2015年2月21日土曜日

ラジオ技術、創刊号を神田神保町の古書店で買った、

久々行った神田神保町の古書店で、「ラジオ技術」の第一巻一号と遭遇した。
このラジオ技術は、昭和22年に四月号として(株)科學社から発行された正しく創刊号だ。
なお、主筆の石井富好は、歴史ある「無線と實験」の元編集長である。

ラジオ技術の創刊号

今から68年も前、昭和22年4月の発行で、現在のモノは B5版だが A5版と一回り小さい。
表紙はシャーシーが剥き出しの「6球式全波スーパー」で、本文でその内容が解説されている。
裏表紙は、ナショナルの 8球最高級全波受信機の広告があり、価格は何と 4.500円、本書は 10円とあり、桁違いで、ラジオの自作も頷ける話しだ。
退色が著しく、用紙も黄ばみ変質して、丁寧に扱わないと千切れてしまう恐れもあり、六十余年の時を経て来たことがわかる。

左が裏表紙、右が表紙

終戦から未だ二年も経たない時期に、本号が発行されていて、戦後の復興は始まったばかりで、大衆娯楽の映画まだまだ、家庭での唯一の楽しみはラジオの聴取だった。
そんな時期に、類書も数多く発行され、安価な真空管式ラジオの製作記事で溢れていた。ラジオ技術も時を同じくして創刊されている。

私がラジオの製作を始めたのは、これから十年ほど後、中学生の頃からだ。
毎週土曜日には決まって秋葉原のジャンク屋通いで部品を買い集めた。そして、ラジオ技術やその他のラジオ雑誌にある鉱石ラジオから並三ラジオ、並四ラジオ、高一ラジオなどを、片っ端から作っては壊しの繰り返しだった。
それだけでも充実した時間が過ぎたが、その後の自分の半生が、その時に決まった様にも今更に思い出す。

この創刊号の目次だけでも以下に紹介しておくが、今となっては記事にならないモノも多い。
論説 ラジオ技術者の道
音響 いわゆる”ラジオ聲”の原因
今月の技術 列車無線機の解説
基礎理論 放送受信機試験問題と解答
電子管 真空管の特性曲線と利用法
    昭和21年度受信機品種基準
設計 ラジオ受信機設計講座
   図表による電源変圧器の設計
NHKのページ 現場に訊く”街頭録音”
音響 スピーカーの正しい選び方
   ピックアップの正しい選び方
   新機構ピックアップ解剖記
図表 日本全国放送局一覧表
製作 自動電圧調整器の製作法
   6球式全波スーパーの試作
   6V6pp の拡声装置の製作
   初歩者の五球式短波受信機
   4球式トランスレス受信機
   2A6ー2A3直結結合増幅器
Pin-Up、海外ニュース、質疑応答

2009年5月11日月曜日

"ラジオ技術" の創刊当時のモノが十一冊、一括りにされて

都内でも大学のキャンパスがより多く集まっている駿河台周辺。そんな街の一角に在る古書店へ立ち寄りました。古書特有の臭いのする書架の間で立ち読みする何人かの背中をすり抜け、奥に向かいました。

そこには、いわゆるラジオ雑誌がタイトルごとに並んでいる一方で、無造作に平積みされたモノもありました。

そんななかに、大ざっぱに紐掛けされた "ラジオ技術" が目に入りました。
現在のラジオ雑誌の多くがオーディオ専門誌を指向していますが、その昔は、ラジオ、テレビ、オーディオ、アマチュア無線の自作者向け総合誌で、"ラジオ技術" もそんな雑誌の一冊でした。

近寄って手に取ると、何と一番上は昭和22年4月号(創刊号)です。私も昭和二十年代の "ラジオ技術" は何冊か持っていますが、創刊号にお目にかかるのは初めてのことでした。

この紐掛けされた "ラジオ技術" は、昭和22年4月号(創刊号)から昭和23年10月号までの十一冊が束ねられているようです。その内訳は分かりませんでしたが、この一束?で何と三万円だそうです。
正にコレクターズ・アイテムなのかも知れませんが、私には高すぎて手が出ません。せめて創刊号だけなら買ってもいいとは思いました。

2006年6月25日日曜日

神田神保町で「ラジオ技術」の第二巻六号を偶然見付けた

神田神保町の古書店街へ行った折り、いつも通り幾つかの店を巡る途中で、ある店の棚の隙間に「ラジオ技術」があるのを見付けました。

ラジオ技術 昭和23年10月号
何と昭和23年10月発行で、現在のモノはB5版ですがA5版と一回り小さなサイズです。
表紙は辛うじて色を留めていますが、中は黄ばみと用紙そのものが変質して丁寧に扱わないと千切れてしまう恐れもありそうな状態です。

時期的には戦後の復興が本格的に進み始めた頃で、映画以外には娯楽も少なく、家庭での唯一の楽しみはラジオの聴取だったと伝え聞いています。

それで、記事の内容も真空管ラジオの製作が中心になっています。

私がラジオの製作に興味を持つ様になったのは、それから十年くらい後のことですが、ラジオ少年として、毎週土曜日には決まって秋葉原のジャンク屋通いで部品を買い集め、ラジオ雑誌にある鉱石ラジオから並三ラジオ、並四ラジオ、高一ラジオなど、同じ様なことにトライしていた様に記憶しています。

その後、コイルなども自分で巻いてラジオを作っている過程で、偶然にもVoice of AmericaやRadio Moscow、Radio Pekingなどが聴こえてビックリ、それが短波放送であることに気付き遠距離受信に興味を持つ様になりました。

遠くの放送を聴くことが、後にアマチュア無線の免許を取得して、海外と交信して見たいと思う切っ掛けになったのだと、今さらに当時を思い出します。

アキバ通いも半世紀。アマチュア無線の国家試験を受験してからでも四十数年、第一級アマチュア無線技士の資格はステイタス?だったが、最近の国家試験はチョー易しくなって、第一級も容易にパス出来るらしく時代の変化を実感しています。

本の目次だけでも以下に紹介しておきます。

特集 増幅器の研究と製作
口絵 レコードコンサートと模写電送用FM送受信機
今月の技術 周波数変調方式
紹介 National NC-173をみる
基礎 マイクとピックアップの解説
   A、AB、B級増幅器の解説
   プッシュプル結合回路の実際
   音質補償、負帰還、音質伸張回路
   ミキシングの方法とその回路
   各種増幅器設計の実際
   増幅器の代表的回路図の7種
   ラジオのABC、アンテナの話
図表 電流型フィードバック回路
設計 ラジオ受信機設計法(11)
新技術紹介 Super-R FM受信機
製作 4.5W 6V6小型電蓄兼拡声器
   Wireless Record Player
Radio 4.5W 6V6シングル、2バンド
    6W 2A3 P.P AB1 増幅器
    20W 6L6 P.P 電蓄の作り方
ニューズ 技術の泉 NHKへのQ

それから、久しぶりに駿河台下界隈を歩いてきました。

2006年6月7日水曜日

「オシロスコープの回路技術」をお譲り頂きました

私は「オシロスコープ」あるいは「シンクロスコープ」とタイトルされた書籍を収集しています。

オシロスコープは、現在の(株)東芝の前身だった東京電気が昭和8年(1933年)に国産初のオシログラフと銘打って製品化したと記録にあり、それ以前は米国や欧州からの輸入品に頼っていたようです。

それ故、オシロスコープに関する和書も、私の調べでは昭和十年代になって出版された様に推測しています。
自分でもオシロスコープに関わる著作を持って以来、この七十年間にわたって出版されたオシロスコープとタイトルする書籍にはどの様なものがあったのか?収集することにしました。

本のジャンルとしては、とてもマイナーですから、新刊本でも都市部のそれも大型書店でないと常備されていないこともあり購入もままなりませんでした。しかも、十年遡っても出版されたオシロスコープの本は両の手で数えられる程で、あとは中古書店を何年も巡り歩き、数少ないオシロスコープの本を探し続けました。

その一方で、どの様な本がどの出版社から出版されたかも調べデータベースを構築しました。その結果、私が収集したオシロスコープの関連書籍は全出版数の九割ほどを集めた様に思われます。あと数冊はオークションなどで出てくる可能性もありますが、それ以外は希少本の部類に入り入手はかなり困難であると今は思っています。

私のホームページでも「オシロスコープについて解説している書籍は?」とタイトルしたページでこれまでに収集した本を表組みして発表しています。

ご覧頂けば分かりますが、私が入手した最古の本は昭和12年(1937年)に発行された「陰極線オシログラフ」です。

また、入手出来ていない本については、やはりホームページで「オシロスコープの本を探しています」とご提供をお願いしています。

オシロスコープの回路技術
つい最近ですが、このページをご覧になった千葉県在住の方から譲ってもよいとメールを頂き、早速お願いし私のライブラリーに久々ですが加えることが出来ました。
お譲り頂いたのは、ラジオ技術社発行の「オシロスコープの回路技術」で、昭和48年に初版が出て翌年再版した後に絶版になったらしく出回った冊数も少なく入手出来ないでいました。

これは、月刊誌ラジオ技術に昭和45年1月号から昭和47年3月号まで連載された記事を一纏めにしたラジオ技術縮刷版です。この当時、私はアマチュア無線に入れ込んでいて、CQ出版社の月刊誌CQ ham radioの愛読者で、オーディオ中心のラジオ技術にはあまり関心が無かった時代で、この連載にはまったく気付いていませんでした。

内容的には、今は消滅してしまった松下通信工業のオシロスコープに関する資料をベースに記述されていて、内容的にはなかなかのものの様に読みとれます。いま思うに、ラジオ技術の読者には少々レベルが高すぎたようにも私としては感じられました。


内容的には以下、(A5版111ページ)

1. オシロスコープの基本事項
2. トリガ同期方式
3. シンクロスコープの操作と回路
4. ホールドオフ回路の動作
5.  掃引期間の原理と実際
6. ミラー掃引の原理と実用回路
7. トリガ掃引とトリガリング・モード
8. MODEの操作とトンネル・ダイオードの役目
9. ゲート信号の利用
10. パルス増幅とシンクロスコープ
11. 垂直軸における仕様と規格
12. 垂直回路とその動作
13. 垂直プリアンプの種類と回路
14. 陰極線ブラウン管とその動作
15. 蛍光体の種類と使いかた
16. オシロスコープのハードとソフト(1)
17. オシロスコープのハードとソフト(2)
18. 遅延掃引回路の動作
19. 遅延掃引の実用回路
20. テレビジョン波形の分析
スペクトラム・アナライザ入門
21. TV用オシロスコープとライン・セレクタの動作
22. ライン・セレクタにおける「ファンタストロン」の動作
23. 単掃引とその動作
24. 単掃引の回路とその動作
25. オシロスコープの新しい応用(1)
25. オシロスコープの新しい応用(2)
27. 最後のまとめ
附録 130mmシンクロスコープの全回路図、オシロスコープ用語集



「オシロスコープの回路技術」と一緒に横河ヒューレットパッカード社直筆の「スペクトラム・アナライザ入門」もお譲り頂きました。通称スペアナですが、類書が少なく入門書としては貴重な存在でラッキーとしか言いようがありません。別の機会にコンテンツにしてみたいと思います。