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2015年2月23日月曜日

何の変哲も無い? ナショナルの「ワールドボーイ GO」だが、

その存在すら忘れていたラジオを棚の整理の際に見付けた。
ナショナルの ワールドボーイ GO 「RF-670」 だ。
記憶を辿るが、たぶん、FM放送が聴きたくて 1968年頃に買った様な気がする。
今となっては、何の変哲も無い FM/AMラジオだが、フロントパネルがメタリック調のシンプルなデザインが気に入っていたのかも知れない。

ナショナル FM/AMラジオ RF-670

選局ダイヤルは、円筒形のローレット加工で、右親指が自然とタッチする位置にありスムーズなチューニングが出来た。音量ツマミは左サイドにあり、円盤形の円周部分に左親指を当てて回した。
FM/AMのバンド切替や、TONEの LOW/HIGH、AFCの ON/OFFなどのスライドスイッチは、リヤパネルに並んでいる。
バーアンテナが結構長くてAMの感度は意外と良好、スピーカーは、このクラスとしては大きく、聴き易い音だった。単三電池四本を電源としていたが、9石トランジスターでも、電池の減りが激しく長時間は聴けなかった。

これと言って、特徴の無い FM/AMラジオだったが、各地で FM放送が本格的に始まった時期でもあり、AMに飽きて、FMの高音質や臨場感に期待する若者に注目されたようだ。

フロントパネルに、「NATIONAL PANASONIC」と銘板があり、この当時から「ナショナル」から「パナソニック」へ移行しようとする意図があったようだが、実現したのは、つい最近のことだ。
因みに、当時の価格は 9,200円。半世紀を経た今日、似た様なラジオが 5,000円くらいで買えるとは、何とも歴史を感じるラジオである。

人気のあった、この「ワールドボーイ」シリーズだが、70年代の始め頃、俄に起きたBCLブームに触発され、短波放送の受信をメインにした「クーガー」シリーズへ代替わりしたのを、今も忘れない。

2014年10月19日日曜日

ワールドボーイ RF-858 と、久しぶりにご対面、

ワールドボーイ RF-858は、BCL(Broadcasting Listening)がブームになる前の時代にナショナルから発売された FM/AMとSW(短波)が聴けるラジオだった。
ヒマに任せて書棚を整理していて、偶然にも、それの取扱説明書が出て来て往時を懐かしく思い出した。後日、実物も押し入れの奥から探し出した。
このワールドボーイ RF-858だが、ネットでお他人様がどの様な評価とか、思い入れを持って居られるのか?斜め読みさせて頂いた。それぞれに、このラジオに託した思いが綴られていて、共感する部分もあり、思いを新たにした。

ナショナル ワールドボーイ RF-858 (私物)

当時は未知の世界だった?短波放送を聴きたくて、いわゆるオールウェーブ・ラジオに憧れていた。秋葉原で貰って来たナショナルとソニーのカタログを眺めつつ思案していたが、その結論として、ナショナルのワールドボーイ RF-858 を買うことにした。

FM/AM/SWの三バンドが聴けるラジオとしては、他社とほぼ横並びだったが、当時のナショナルのラジオのなかではマニア向け?でデザイン的に、かなり凝った作りが決めてだったのかもしれない?
夏のある日、秋葉原の家電量販店で、このワールドボーイ RF-858 を買ったが、積年の思いが結実し正に至福の時だった。

今回、見つかった取扱説明書に保証書が挟まっていた。それによると、1970年(昭和45年)8月29日と店の日付印が押印してあり、新発売の告知から数ヶ月後であった。

余談だが、
ホームページやブログに於いて、RF-858 の発売年を「1968年」としたものが散見され、思わず苦笑した。ネットで良くある「孫引き」である。
つまり、参考にした記述の真偽を確かめず、そのまま引用したため、間違いが、そのまま次々と引用され、「1968年」に発売が定説化されたが、それは間違いだ。正しくは「1970年」夏前の発売である。

RF-858本体と取扱説明書、保証書、POPタグ
ナショナルのワールドボーイ RF-858 のカタログでは、「GX」なんてネーミングで大々的な宣伝もしていて人気の機種だった。今から思えばかなり大きめサイズだが、当時としては、ごくごく普通だった。

デザインは、選局のメインダイヤルが大きめのツマミである以外は、スライド式の音量調節のVOLUME や TONE調節と BAND切替、それに四連のトグルSWによる POWERをはじめ INDICATOR、LOUDNESS、AM/FM切替が列び、それら全てが上部に配置されたスタイルは、当時としては斬新だった。

小型のメータがフロントにあり、このメータはスイッチにより VUと TUNEそして BATTERYチエック に切り替えができて、何となくマニアックな仕上がり。

回路的には、ICが一個、FETが一個、トランジスターが八個使われ、AC100Vと単2電池三個で動作したが、ICとか FETなどと敢えて明示するところに時代を感じさせる。

受信周波数は
中波:525kc〜1,605kc
短波:3.9Mc〜12Mc
FM:76Mc〜90Mc

買ってまもなく、ヨーロッパの小国で暫く暮らすことになり、このラジオを携えて渡欧した。
逗留したマンションの窓辺から毎晩必死になって NHK の国際放送 Radio Japan の受信を試みた。しかし、現地のラジオ放送の混信もあったが、東西冷戦の真っ只中で、当時のソ連邦から強力なパワーで発せられる Radio Moscow や東欧諸国からのジャミング(妨害電波)に邪魔され一度も聴けなかった。

それで Radio Japan は諦め、隣国ルクセンブルグから中波で放送していた Radio Luxembourg を毎晩聴いた。
今で言うところのユーロビートのヒット曲を延々と深夜まで放送していて、MCの語り口調がとてもユニークで面白く、フランス語?の分からない自分にも雰囲気だけは楽しめ退屈凌ぎにはなった。
ニュースは専らイギリスのBBCにチューニングしていたが、早口の英語にはお手上げ状態で、何のニュースか位しか分からなかった。

しかし、今の様に携帯やネットなどが無い時代、日本から届く新聞やエアメールなどは、早くても一週間は掛かっていたことを思えば、唯一の情報源だった。
今にして思えば、電気通信の時代は遠い昔のことになり、情報通信の時代の真っ只中、知りたい情報が何時でも何処でも手に入り、ラジオの使命は限定的になりつつあるようだ。