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2020年4月10日金曜日

春日無線工業のクリスタルフィルター?

1955年(昭和30年)頃に、秋葉原のラジオパーツ店で貰った春日無線工業(後のトリオ)が発行の製品紹介のパンフレットを今も大事に持っている。

時々、読み返して、往時を懐かしく思い出す。
そのカタログには、高周波コイルやコイルキットなどを始め、アマチュア無線用受信機6R-4S、9R-4, 9R-42 なども載っている。
それらと並んで、クリスタルフィルター T-23X が載っていたが、正直言ってそれまで、見たことも触ったことも無い代物だった。
通信型受信機 9R-4の中間周波トランス T-11を取り外して、これと取替ようと本気で考えていたのか?

1960年代、9R-59でSSBの復調ではとても苦労した経験があるが、あの局発の安定度ではクリスタルフィルターの帯域内に受信信号を安定に維持出来るのは至難の業だろう。

この T-23Xの仕様は、センター周波数は455kc、選択度は可変とあり、価格は4,000円なにがしとあるが写真などは無し。因みに中間周波トランス T-11は880円だった。
この当時、トリオは何を考えていたのか?計りしれないが、クリスタルフィルターを実装したSSB受信機 JR-300Sの登場まで、それから十年もの時間が必要だった。





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