それは(真空管を16本使用した)16球式オール・ウェーブ・スーパー・ヘテロダイン受信機で、高周波2段中間周波3段のとてつもない回路構成。戦後の復興期に普及したのが5球式スーパー・ヘテロダイン受信機でしたから、それだけでもビッグなラジオだと容易に想像が付きます。
Model Super PRO |
今から半世紀も前になりますが、当時アマチュア無線を志していた方なら一度は手にしてみたいと思っていた、通信型受信機の代表格、HAMMARLUND MFG CO INCのModel Super PRO、通称「スーパープロ」の回路図です。
この当時の日本では、鉱石ラジオも現役で、真空管ラジオは並三か並四、高一の時代で、スーパーへテロダイン式の受信機などは富裕層の一部でしか所有できなかった時代だったと思います。
コメント(アーカイブ)
BlueMac 様
詳しい回路図をUPいただき,大変ありがとうございました.
ご紹介の回路図は1936年(昭和11年)に発売された「SP-10」ですね(下記URLご参照).
http://www.radioblvd.com/hammarlund_super_pro.htm
スーパープロの第一号の機種(当時ドル価格,400ドル)のようです.
日本の物価上昇指数は,当時から比較して,858倍なので,現在価格では2900万円に相当するようです.つまり,2LDKマンション購入程度ですね.日本の当時も家族4人の一戸建て,くらいだったのではと思います.
この設計理念の成功がハマーランド社の「コンデンサ製造」からの脱皮推進力になって,SP-100,SP-200,SP-400(BC-779?),そしてSP-600-JXに繋がっていったのでしょうネ.
ありがとうございました.
Posted by レガシー・デイトン at 2009.11.28 13:28:06
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この回路図集は1938年の発行ですが、当時の最新型の受信機がピックアップされているようですね。
1936年発売のスーパープロの SP-10 でしたか、型式までは読み取れていませんでした。
アリガトウございます。
HAMMARLUND MFG CO INC の他に、
STEWART WARNER CORP
RCA MFG CO
GAMBEL SKOGMO INC
EMERSON RADIO & PHONO CO
PHILCO RADIO & TELEV CORP
ATWATER KENT MFG CO
TRANSFORMER CORP OF AMER
MITA MUSEN-DENWA LABORATORY (現存のDELICAブランドの三田無線研究所)が掲載されてます。
MITA MUSENは電池式6球スーパーで、
34-32-34-32-33のラインナップでOSCが30です。
当時の日本製としては立派ですが、アメリカ製とは、未だかなり差があった様です。
Posted by BlueMac at 2009.11.28 14:44:00
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