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2020年6月8日月曜日

9R-59Dと9R-59DSの違い?は

1960年頃にトリオから発売されたアマチュア無線用通信型受信機の9R-59は、その相方になったアマチュア無線用送信機TX-88Aとペアを組み、当時のアマチュア無線局では定番の無線設備となった事は良く知られている。

TRIO  HF Receiver 9R-59D
それから六年後1968年頃に9R-59Dとしてモデルチェンジした。

この9R–59Dでは、中間周波段に、これまでの定番だった狭帯域IFT(T-11)3本組み代えて2個のメカフィルが使われた。
また,プロダクト検波を採用し、更にBFOは独立しSSB/CW受信も楽になった。
外観的には、クリチカルな同調操作では二重軸ダイヤルシャフトを採用し、大きな同調ツマミと共にスムーズな回転し大きな減速比でSSBの復調が可能となった。

しかし、先代の9R-59がロングランであったりして、新製品としての9R-59Dは、デビューのタイミングを逸してしまった。
この時、既に世の中はSSBの全盛時代であり、相方の送信機 TX-88Dとのトランシーブも出来ず、この9R-59Dは的外れなモデルチェンジとなってしまった。

結果的には、販売台数が予想を大きく下回り起死回生?の思いでトリオは1969年には9R-59DSと型番を改め再度のモデルチェンジした。だが目に見えて何も変わらず製品価格を19,900円から22,800円へ値上して多くのトリオファンを落胆させた。

今更になってこの両者(9R-59Dと9R-59DS)を見比べたが、外観はソックリだが中身も同じだったのか?当時のカタログを読み返してみたが、結局には価格以外に差異はよく分からず、虚しい気持ちだけが残った。



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