ラジオマニア2007 |
先月下旬に目黒へ出掛けた折り、帰り道に立ち寄ったJR目黒駅駅ビルの有隣堂にたった一冊ありました。
実際に書店に列んだのは発行日付からして八月末あたりだったのではないでしょうか。
「AM+FM+短波ファンなら知っておきたい情報満載!」のサブタイトルに引かれ、ついつい手が出てしまいました。コンパクトな感じのA5版で186ページ、1,260円でした。
春に出た同じ三才ブックスの「BCLラジオカタログ」が写真集?なら、こちらはそれをフォローするかのような読み物中心の企画編集です。
表紙は「COUGAR115」と「COUGAR2200」で共にBCLブーム全盛時代に登場した懐かしい松下のラジオです。
BCLラジオカタログ |
巻頭スペシャル特集2本!
サテライト スタジオに行こう!
宮川賢のラジオいぢり
第1章 電波を捕まえろ! 遠距離受信術
AMラジオ遠距離受信大実験
いまから、いまこそ!短波ラジオ
コミュニティFM75局受信の旅
受診報告書の書き方
ループアンテナの達人に聞く
第2章 知られざるラジオ局の裏側
ワイド番組の裏舞台、すべて見せます
音声がリスナーのもとに届くまで
AMラジオの番組制作者研究
番組のスタッフの好・珍プレー
ラジオ局の根幹施設
ラジオ業界用語集
ベリカードコレクション
松下ラジオが持つ魅力
マニア心をくすぐるラインナップ! 受信グッズリポート
レトロな昭和のラヂオ
嗚呼、憧れの通信型受信機
安く落札してみた
第3章 デジタルラジオを楽しむ!
デジタルラジオの歴史と今後
ネットラジオの魅力と可能性を探る
ネットラジオを始めよう!!
ラジオ番組表 全国AMラジオ局
読み物的には「コミュニティFM75局受信の旅」が興味深かったです。カーラジオで何処まで聴けるか?東京から九州までの1100キロを走破しながらのレポートには「なるほど・・・」と関心するモノがありました。また、カラーページでこのコミュニティFM局のベリカードを五ページにわたった紹介している「ベリカードコレクション」も大変参考になりました。
それに続くカラーページでは、「松下のラジオが持つ魅力」と題する部分。
「なぜ松下に惹かれるのか」「松下マニアなシャックをつくれ!」「松下マニア垂涎の逸品」とまで言わせる内容で、往時のクーガやプロシードにフォーカスしています。
また、中波受信機の王者ソニーの「ICF-EX5」のライバル機として松下の「RF-U700」が紹介されていて、そのフォルムも、今までに例を見ないようなユニークさ、そして操作し易いレイアウトは要チェックです。
その他、東芝、早川、八欧、ナナオラなど「レトロな昭和のラジオ」や、ヤエスのFRG-7700やトリオのR-1000など「嗚呼、憧れの通信型受信機」がカラーで見られるのもなかなか良いと思います。
巻末にある「全国AMラジオ番組表」は中波遠距離受信をする時に、受信内容を確認できて、局名の決め手のヒトツにもなり便利に使えそうです。