誰が見たって、カセットテープレコーダーと見紛う ICレコーダーだ。
窓の部分の液晶ディスプレイに時間表示と二つの小円にスター型の影、つまりリールハブの積もりだ。ただそれだけで、誰でも?往時のウォークマンを連想してしまう。
出所が、ソニーでは無く、パナソニックって言うのが唯一笑えるところだ。
パナソニック RR-SR30 |
正真正銘の ICレコーダー。パナソニックの "RR-SR30" だ。
操作ボタンの配置も往時のモノにソックリだが、音量調節が丸型ツマミで無いのが惜しい。また、録再時には、リールハブが回転する様に見えて面白い。大きめのパネル文字も漢字カナ、現世のカセットテープ世代を意識しているのかもしれない?
音声録音だけでなく、テレビやラジオなどから、ケーブル接続で録音も出来るようだ。これを「ダビング」と説明しているが、ワタシ的には「エアーチェック」って言って欲しいなぁ〜。
内蔵メモリは 8GB、早聞きや遅聞きの他に繰り返し聞きもあり、 ICレコーダー本来の機能をキッチリ備えている。ただし、MP3の様なデジタル入力は出来ないようだ。
また、この手のレコーダーは、録音したデータのファイル名が、「日付・時刻」の並びで自動的に付けられる。しかも、内蔵メモリだから、取り出してリネームも出来ず、後日、目的のファイルを探すのにひと苦労するのが泣き所かも?
まぁ〜しょせんは ICレコーダーだが、カセットテープレコーダーぽい、遊び心が感じられるフォルムに、花丸を上げたい気分だ。
蛇足として付け足すが、
ここまで往時のスタイルに拘るなら、注文もありだ。
AFフィルターで高域をON/OFFし、「Normal」と 「Fe-Cr」を演出したり、録音時は、「録音」と「再生」ボタンの同時押しと「ガチャ音」。更に、早送りの「キュルキュル音」、ワカメテープの「ワオワオ音」、時たま混入するノイズの「ガリガリ音」などなど、いわゆる、ギミックなエンハンス・モードも追加されたら、エアーチェックに明け暮れた輩には大受けだな。