それは、当時の通信型受信機の代表格、HAMMARLUND MFG CO INCのModel Super PRO、通称「スーパープロ」の回路図です。その裏側は電源部の回路図になっています。
電源部だけで真空管が二本使われ、合計で十六本の真空管となり、とても豪勢な作りと言えます。
真空管としては、
6A7 第1検波
6C6 発振
6D6 第1無線周波増幅
6D6 第2無線周波増幅
6D6 第1中間周波増幅
6D6 第2中間周波増幅
6D6 第3中間周波増幅
6B7 第2検波
6B7 自動音量調節
6C6 ビート発振
76 第1可聴周波増幅
42 ドライバー
42 AB級可聴周波増幅
42 AB級可聴周波増幅
5Z3 整流
1V 整流
特徴として、
各段に於ける増幅度を比較的低くして、安定度を増加している
無線周波増幅用の変成器群は、すべて金属函に纒めて組み込んである
電源部を切り離すことに依り、電池用としても使用出来る
空中線の一次線と二次線の間は、ファラデースクリーンを以て静電的に遮蔽されている
参考事項として、
空中線はダブレット型を使用するように指定してある
実を言って「スーパープロ」なんて、私の中高生時代には、それこそ高嶺の花で、ただただラジオ雑誌に掲載された写真でしか見たことがありませんでした。いま思えば、この「スーパープロ」って総称であって何種類もあったのではないかと思います。
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コメント(アーカイブ)
拝啓 はじめてメールいたします.
とても素晴らしいブログを拝読させていただき,感激しています.
スーパープロの回路図(特に電源部)を詳しく読みたいのですが,
コピーをメールで頂戴できないでしょうか?
あつかましい申し出を致しまして,申し訳ありません.
Posted by レガシー・デイトン at 2009.11.22 11:58:32
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拙いブログをご覧頂きアリガトウございます。
このたびお申し出の件ですが、その後、転居などもあり
収納場所が今は定かではありません。
今週末を目途に探し出して、ここに大きめサイズの物を
掲示したいと思います。
少し間を置いて、ここをアクセスして頂くようお願い致します。
Posted by BlueMac at 2009.11.22 12:41:57
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ご回答いただき,ありがとうございます.
敬具
Posted by レガシー・デイトン at 2009.11.22 16:51:37
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現物は、経年変化により用紙自体が変色し
加えてインクの墨色も退色し、読みにくくなっていました。
それで、Adobe Photoshopでレタッチしてあります。
Posted by BlueMac at 2009.11.27 22:42:47
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