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2007年9月22日土曜日

東京晴海にあった "東京国際見本市展示場" はいま・・・

都営地下鉄浅草線から大江戸線へ乗り継いで中央区月島の勝どき駅で下車。ユニークなフォルムのトリトンを左に見ながら黎明橋を渡り右手方向にある江間忠ビルへ向かいました。アマチュア無線の国家試験を受験した方で懐かしく思い出す人も未だ居られるかもしれません。


このビルに当時はCQ出版社のショールームもあり、また、430の晴海レピータが稼働していてハムフェアの時に大変混雑していました。このビルは今でも無線従事者の国家試験の場でもあり、それを仕切る日本無線協会があります。たまたま、その協会に知人が居て三年ぶりで訪れました。

往時の会場正門方向を遠望

ここ晴海と言えば、何と言っても東京国際見本市展示場があったところで、未だ記憶の隅に残っている方も居られると思います。幕張メッセや東京ビッグサイトが出来るまでの何十年間かは、ここで、エレクトロニクスショー、ビジネスショー、東京モーターショー、コミックマーケット、ハムフェアなど数々のビッグイベントが行われてきたところです。
 
このたくさんの思い出のある東京国際見本市展示場ですが、1996年3月末で閉鎖され、それからでも十年余が経っています。
三年前に来た時は遠くからその跡地を眺めただけで帰ってきてしまいましたが、今回は、その跡地がどの様になっているのか子細に見てきました。
ご存じのように、当時の展示場は南北方向に幅広い通路(広場?)があり、その両側(東西)に展示館が七棟くらい建っていました。一番手前左側には当時としてはとても斬新なデザインの、半球状の展示館があり晴海会場のシンボルでもあったと思います。

往時の会場正門付近、ゴミカーの行く先はゴミ焼却場

今は西側の一部に大きな煙突が併設された「中央清掃工場」いわゆるゴミ消却場になっていてゴミカーがひっきりなしに出入りしていました。

2016年オリンピックスタジアム予定地の立て看板、行き交う人影は全く無し

それ以外は更地となっていて、今回、その近くを通って初めて知りましたが、2016年東京オリンピック「オリンピックスタジアム予定地」と大きな立て看板がありました。これ程の面積があればどんなスタジアムになるかは別としても十分の広さがあるように思いました。

中央が焼却場、左が煙突の下部、後方の二棟は晴海のトリトン

今も昔もこの晴海地区は交通の便が悪く、当時はとても辛い思いをしましたが、招致が決まれば、地下鉄なりモノレールなり出来るかも?今から期待しています。
それにしても、この広大な更地を、南端にある客船ターミナルから遠望すると、正に「強者どもが夢の跡」の感を強く印象付けられました。

南端の旅客船ターミナルからの遠望、広すぎて全体は写し込めない





追記1
なお、2016年東京オリンピックは実現せず、
2012年、猪瀬直樹都知事の誕生で、2020年に開かれる夏季オリンピックの東京への
招致活動が活発化しています。




追記2
2020年東京オリンピック開催決定!
 
2020年夏季オリンピックおよび
第16回パラリンピック競技大会は、
2013年9月7日にブエノスアイレスで開かれた
第125次IOC総会で東京が開催都市に選ばれました。

2007年9月14日金曜日

プリント基板が剥き出しの "AMラジオキット" を買って

先月、東京ビッグサイトで開催されたハムフェア2007 でAMラジオの組み立てキットを買いました。しかし、他のことに時間をとられ今日になってやっと開封してみました。

ハムフェアは年々その規模が小さくなってきていますが、それでもアマチュア無線機器工業会(JAIA)のブースや物販ブースを始め、一般クラブのブースまで一つ一つ見て回るにはそれ相当の時間を要しました。

一般クラブのブースは、それぞれに個性があり、また、展示しているモノにも一貫性が無く、近くに寄ってみないと何ともわからない展示もありました。また、そんな混然としたところがアキバのジャンク漁りに似て思わぬモノを見つけニッコリなんてこともあります。

今回は格別探しているモノも無くて右に左に巡っていたところ、剥き出しのプリント基板のスピーカからラジオ放送が聴こえ近寄ってみました。

組立キット一式

普通は小さな基盤にギッシリと部品を並べコンパクトに作るのが定石ですが、これは違っていました。
大きめのプリント基盤に回路図そのものを写し取ったような感じで、組み立ても簡単、しかも、回路図にパーツが載せてあるようにも見えて回路構成が一目でわかります。

持ち歩くラジオの製作ではなく、作りながらラジオの仕組みを勉強しようとする教材用ではないかと推測しています。完成した後、この基盤を立てて置けるスタンドも用意されていて、スピーカがこちらを向き、また、自分で作った成果をいつも眺められるようになっています。

完成品

思うことがあり、すぐに価格交渉をして、3,000円で買ってしまいました。"AM RADIO KIT" は、アメリカ・イリノイ州にある "Elenco Electronics, Inc." の製品で、もちろん英文の取扱説明書が付いていました。
  
初心者用の記述で、図解が多く、パーツの紹介、抵抗やコンデンサの値の読み方、半田付けのやり方、回路の説明・動作原理など、親切丁寧な説明に相当のページを割いています。

組み立てが終わった後、RF信号発生器やオシロスコープが使っての調整方法がありますが、テスターだけで調整し、ラジオが聴けるまでを解説していて、なかなか考えられているとの印象です。
私としては、いまさらAMラジオでもないのですが、別の用途に利用したいと考え中で、機会があれば改めて公開したいと思います。