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2020年4月8日水曜日

トリオが興したキットビジネス、ケンクラフト

1971年、トリオはキット専門ブランド「kencrft」を発表した。
kencrftは、TRIOに次ぐ企業ブランドでは無く、新規事業の商品ブランドのロゴとしてのネーミングだ。
トリオが手掛けた事業を明確する為に、従来からのTRIOブランドロゴに付く通称葉っぱマークをkencrftロゴにも付してファミリー企業として印象付けた。

既にアメリカでキット事業を成功しているヒースキットをモデルにして、日本でもキットビジネスを展開した訳だ。

先ずは、事業本体が手掛けているハイスペックなアンプやチューナー、レシーバーなどのオーディオコンポ、さらに電子計測器やアマチュア無線機ジャンルから定番製品をキット化してカタログ品とした。
誰でも簡単に完成出来て直ぐに結果が出る様に極力ユニット化して創る楽しさを体験出来るキットビジネスを目指した。
1975年には、これまでのデザインを一新したパワーアンプGA-800を発表、完成品と見紛う様なハイCPが注目されたが、トリオは突然にこの事業を清算した。残念ながら、自分は、その時、その場に居合わせなかったのでその理由は不明。
そして、ケンクラフトは気付かぬ間に忘れ去られた。

現在、「ケンクラフト」をネット検索をすると見知らぬ別会社がヒットするので、恐らく、トリオはケンクラフトの商標権を放棄したと思われる。検索のキーワードとして「ケンクラフト」「トリオ」と二語にすれば、当たりがあるようだ。

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