地デジ化に伴い、使われなくなったアナログテレビ放送の周波数帶の一部を使い、AMラジオの番組を FMで同時送信する「FM補完放送」が始まる。
AMラジオの番組を FM放送の周波数帶で聴けるので、ビルやマンションなど、これまで AM放送が聴き辛い場所でもクリアな音質で AMラジオの番組を楽しめる。
SONY ICF-306、 FMワイド、FMモノーラル受信
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この「FM補完放送」は、AM(中波)放送局の放送エリアにおいて、難聴対策や災害対策の為、FMの周波数を用いて、補完的に AM番組を放送する訳だ。
この FM補完局にかかわる開始時期、放送局、使用周波数、聴取可能エリアなどは地域によって異なるが、この秋から、順次、各地域ごとの実情に合わせて放送が始まるようだ。
その放送を聴くには、FMラジオの受信周波数帶が広い、いわゆる、ワイドFMと言われるラジオが必要である。
地デジ化前にもアナログテレビ放送の FM音声だけを聴くニーズや海外へ持って出る FMラジオには対応されたモノが少数だがあった。
しかし、ここに来て「FM補完放送」が始まるに当たり、このワイドFM対応のラジオは、まさかの再デビューを果たした。
これまでの FMラジオとの違いは、その受信周波数帶が 76MHz - 90MHzであったモノが 76MHz - 108MHzと広がっただけ。
AMラジオが良好な受信状態であれば、敢えて、このFM補完放送を聴く必要は無いが、FMならではの音質とステレオ放送になるのがメリットとも言えそうだ 。