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2007年7月4日水曜日

ケンウッドから「D-STAR」対応のアマチュア無線用トランシーバーが発売に

アマチュア無線用のデジタル標準方式「D-STAR」に対応し、従来のアナログFM機能も搭載した144/430MHz帯FMモービルトランシーバー2機種がケンウッドから発売になりました。

「D-STAR」は、日本アマチュア無線連盟(JARL)が中心となり規定化したアマチュア無線のデジタル化の標準方式で、従来のアナログ無線通信では実現できなかった新たな楽しみ方を提供しています。

D-STARに対応することで、デジタル化によるクリアで高品位な通話音質で、全国各地に設置された中継器(レピータ)を介して無線機の電波が直接届かない遠隔地との通信ができます。
この中継器(レピータ)はインターネット網により相互に接続されており、北海道と九州といった遠隔地間での通信が可能です。

144/430MHz帯デジタルデュアルバンダー
(送信出力50W) TMW-706S 78,540円
(送信出力20W) TMW-706 73,290円

自局と相手局の間の無線通信経路の途中にインターネット網が介在する通信方式で、技術の進歩や規制緩和のお陰か?こんなことが簡単に出来る時代になった様ですが、アマチュア無線の本質が失われつつあるような気もします。

今までは、アマチュア無線って、自分で電波を発射し、もしかして地球の反対側からでも応答があるのでは?との期待感を持ちつつ試行錯誤しての自己研鑽が原点に有るように思っていたのですが、そんな時代ではないのですかね?

なお、購入するにあたってはケンウッドのインターネットショップ「Kenwood ec direct」へ注文することになるようです。こんな売り方は初めて、これも「D-STAR」の商品化に積極的な某社以外は、そのマーケットサイズを計り兼ねていて製品開発も消極的。正直言って、将来性が見えない段階ではある程度はやもう得ない事かも知れません。

主な特長
D-STARに準拠したDV(デジタルボイス+低速データ)モードに対応
アナログモードで、従来のアナログFM機とも交信可能
144MHz帯、430MHz帯の両バンド切換式に対応したデュアルバンド
118MHz〜999.990MHz(一部周波数帯を除く)をカバーする広帯域レシーバーを標準装備
大型周波数表示でアンバー、グリーン、イエローの3色バックライト対応
512chの大容量メモリ
フロントパネルの分離設置に対応(3.5mケーブル付属)

その他の機能
マイクを標準装備
最大20文字の英文テキスト送信(DVモード)
パソコンを利用した簡易データ通信(DVモード、要PG-5Eオプション)
NMEA準拠のGPS接続可能(DVモード、要PG-5Eオプション)
鉄道無線の受信に便利な空線キャンセラー機能
8段階照明ディマー機能
144/430MHz帯デュプレクサー内蔵
フル/バンド/メモリ/メモリーバンク/バンクリンク/プライオリティの各スキャン対応
9600bpsパケット通信(アナログモード)

主な定格

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