2012年夏のハムフェアで大々的に新製品発表とデモを行い、暮れからの発売としていたが、年を越し翌年初からの発売となった。
HF/50MHzトランシーバー TS-990 |
ケンウッドのコトバを借りれば、
「"TS-990"は、異なるバンドでの二波同時受信に対応するデュアル・レシーバーを搭載。
そのメイン受信部は、フルダウンコンバージョン構成とし、新開発のミキサーや狭帯域ルーフィングフィルターを採用することで、第3次インターセプトポイント+40dBmクラスの性能を実現。シリーズ最高の受信基本性能を達成した。
また、32bit浮動小数点演算DSPを3個搭載、進化したDSP技術で実現した独自のIF AGC制御など、先進の技術でHF機において真に求められている高次元の受信性能を実現している。ファイナルアンプには50V駆動POWER MOS FETを採用し、200Wの高出力でも安定した歪みの少ない運用が可能。さらに世界初デュアルTFTディスプレイ搭載により、バンドスコープ機能をはじめ、オーディオスコープ、Sメーター表示など快適な視認性、操作性を実現している・・・」と、何とも凄すぎて、当然ながら今の自分に100%使いこなせる自信は無い。
それはそれで致し方ないが、この歳になって、やはり最後の一台として、是非とも座右に置きたいフラッグシップ・モデルである。これまでに、私と考えを同じくする方々が多くいることも、この一年が経つなかで次第に分かってきた。
ここに来て、四半世紀も待たされた熱狂的な?ケンウッド・ファンが、一斉に発注したらしい? 月に数台を手作りする某社とは対照的に、すべからく量産しないと採算の合わないケンウッド製品だが、それでも受注過多のようだ。
発売より一年も経てば、想定外の小さな不具合?なども対策済みで、そろそろ買い時か?と、二月に予約を入れ、増税前の三月中には納品になるだろうと甘くみていた。
しかし、何と、「在庫無し、早くて五月の連休前・・・」との連絡があり、正に絶句ものだ。無い物ねだりは無意味だが、半端では無い価格(税別 760,000円)ゆえに、四月からの増税で、数万円を別途工面しなければならない。
それでも今は、待つしか無い。