いわゆるレターサイズより幅が狭くアメリカの書籍には珍しくスリムで分厚く456ページにもなります。六十六年前の出版ですが、時を経て紙質はそれなりに変色が見られますが、ページもシッカリと繰れて読むのに不自由はありません。
The radio amateur handbook-Fifteenth edition |
目次を紹介しておきますと、
CONTENTS
HIRAM PERCY MAXIM MEMORIAL STATION, W1AW
THE AMATEUR HIS CODE OF ETHICS
INTORODUCTION
Chapter 1 STORY OF AMATEUR RADIO
Chapter 2 GETTING STARED
PRINCPLES AND DESIGN
Chapter 3 ELECTRICAL RADIO FUNDAMENTALS
Chapter 4 RECEPTION OF RADIO SIGNALS
Chapter 5 RADIO TRANSMISSION
Chapter 6 MODULATION
CONSTRUCTION ANDO ADJUSTMENT
Chapter 7 WORKSHOP PRACTICE
Chapter 8 CONSTRUCTION OFU RECEIVERS
Chapter 9 TUNING ANDO ADJUSTING RECEIVERS
Chapter 10 CONSTRUCTION OF TRANSMITTERS
Chapter 11 POWER SUPPLY
Chapter 12 MODULATION EQUIPMENT
Chapter 13 COMPLETE TRANSMITTERS
Chapter 14 TRANSMITTER ADJUSTMENT
Chapter 15 KEYING AND B.C.I. ELIMINATION
Chapter 16 ADJUSTMENT OF PHONE TRANSMITTERS
Chapter 17 MEASUREMENTS AND MEASURING EQUIPMENT
Chapter 18 EMERGENCY AND PORTABLE
Chapter 19 STATION ASSEMBLY
Chapter 20 TUBE CHARACTERISTICS AND MISCELLANEOUS DATA
ANTENNAS
Chapter 21 ANTENNA FUNDAMENTALS
Chapter 22 R.F. TRANSMISSION LINES
Chapter 23 LONG-WIRE ANTENNAS
Chapter 24 MULTI-ELEMENT DIRECTIVE SYSTEMS
Chapter 25 ANTENNA CONSTRUCTION
ULTRA-HIGH FREQUENCIES
Chapter 26 INTRODUCTION T U.H.F.
Chapter 27 RECEIVING EQUIPMENT FOR 28 AND 56MC
Chapter 28 28 AND 56MC TRANSMITTERS
Chapter 29 ANTENNAS FOR THE U.H.F.
Chapter 30 112MC AND HIGHER
OPERATING AND TRAFFIC HANDLING
Chapter 31 OPERATING THE STATION
Chapter 32 REGULATIONS AND DATA
INDEX
勿論、これは私の出生以前に発行されたのモノで、後年になって古書として入手しました。
この「The radio amateur's handbook」は、今も昔もアマチュア無線家の座右の書であるのは疑いがありません。 電子工学の基礎、電子回路、送信機と受信機の技術、電波伝播や空中線などの項目からアマチュア局の運用についてまで、非常に詳しく述べられています。 単なる電子工学の理論書ではなくアマチュア無線家の立場から書かれており、アマチュア無線技術の集大成といえるでしょう。
しかしながら、いま現在これに匹敵する、アマチュア無線のニューカマーに是非とも読んで欲しいと思う和書が無いのは残念です。誰もがバイブルにするような入門ガイドらしきものも無く、各々がやりたい放題?昔に比べハムワールドの荒廃ぶりを嘆くのは私だけか?
近頃、交信時に「お肥え掛け・・」って言われたり、「カンジ界尺は・・」とか「貴局の返諜は濃いです・・」なんて言われたりすると、ワタシ的にはムカっと来ますね、何だそれっ・・・。
昔は、SWLを何年もやって先輩局の一挙手一投足を注意深く見習い、無線工学書やCQ ham radio、ラジオ雑誌を参考に試行錯誤しながらも無線機を製作して理論を実証する過程も経て開局していました。
それが今は、金さえあれば免許の取得は簡単、無線機の調達も簡単、開局の手続きも簡単で、何とも結構な時代ですが、ソフトウェア的な事が丸でなってない・・・即席のアマチュア無線通信士?だからでしょうか?
取りあえず、いま交信中の局の喋り方を丸ごとコピーし、間違いがあったとしても、孫引きのごとく、そのまま受け売りで次へ伝承してしまっています。
この連鎖は何処かで断ち切る必要があるとワタシは思いますが・・・陰で「コピーです・・」なんて言われそうですが、通信用語では、プロもアマも「了解」って言うのが正しい。
なお、「The radio amateur's handbook」はCD版とBook版があります。 読みやすいのはBook版、CD版は場所を取らないので便利です。日本で購入するにはJARLとか大型書店でも取り扱っているようです。ARRLのHPにアクセスして直接購入することもできるようです。
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