往時を思い出し、聴いてみたいとは思いつつ、テープデッキは既に無く、ラジカセも多くのメーカーが製造を止めて久しく、更にカセットテープそのものが入手困難になりつつある時代だ。
少々、オーディオに凝った者なら、何とかデジタルデータにする方法を思い付くだろうが、それもなかなか面倒で腰が上がらない。一方、カセットテープ自体が、三十年余の時を経て、シッカリと回ってくれるかも心配される。
ソニー CFD-RS500 カセットテープ/ CD/ FM AM放送が SDに録音可能 |
これまで、USBオーディオ・インターフェースとして、Griffin 製の iMicとか Roland の UA-1G とかも購入して試してみた時期もあった。それなりの結果が出て、行けそうなのが分かった。
しかし、複数の機器の配線の取り回しとか、入力がアナログ故に、レベルをどの辺にセットするか試行錯誤もあり、なかなか決めかねていた。
録り貯めたカセットテープも半端な数では無く、選りすぐるにしても、それほど数が減りそうに無い。また、60分テープは、60分間のダビング時間が必要で、CDの様な倍速ダビングはできず、拘束時間もそれなりに長く、時間を掛けてコツコツやるしか無い。
それで、今回は、クオリティーはソコソコでも、結果を出したいと、ソニー製のラジカセで、カセットテープから SDメモリーへ録音できるモノを買ってみた。
実際の操作は、かなり簡便で、カセットテープを挿入し、録音ボタンをプッシュ、カセット部の再生ボタンを押し下げテープを走行させるだけ。
テープエンドでテープは自動停止し、録音状態も解除される。オートリバースなど無いが、その場で SDメモリーから再生できて、結果がわかる。
録音レベルはお任せ、テープはノーマルだけ、ドルビーなんて無い。ソコソコの仕上がりだが、AM放送を聴いていると同レベルくらいの出来で、それ以上は望めないが、それ以下でも無さそうだ。
カセットメカの部分が垣間見えるが、往時でも最低グレードのカセットテープレコーダと同じ程度だ。フルロジックで、3ヘッドの高級メカが搭載されたモノを使っていた者にすれば、ため息が出る。
手間を掛けずに、往時を懐かしく思い出すには、このレベルで満足するしか手は無さそうだ。
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