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2016年8月5日金曜日

9R-4/ 9R-42と同世代のトリオのオーディオ製品とは

通信型受信機 9R-4や 9R-42を立て続けに製品化していた春日無線工業(後のケンウッド)だが、時を同じくして、将来の経営の柱になる FMチューナーやアンプ、ステレオレシーバーなど、いわゆるオーディオ事業に参入し始めた。
昭和30年代の前半のことで、具体的には、どの様な製品を世に出したのか?分からないでいたが、たまたま、古い資料を整理していて、当時のカタログの様なモノを見つけ出した。
以下だが、型番からして、若く、正しくトリオのオーディオの原点になった製品のようだ。

上から順に、
Model HF-1 可変帯域HiFiラジオチューナー 完成品 8,330円、球無しキット 5,460円
Model HF-2 HiFiラジオチューナー付プリアンプ 完成品 14,700円、球無しキット 8,600円
Model HF-3 13W 6V6pp メインアンプ 完成品 17,500円、球無し完成品 14,420円



上から順に、
Model HF-6P プリアンプチューナー 完成品 15,400円
Model HF-8PM トライアンプ 完成品 29,800円
5M-2 2バンドホームラジオ 価格不詳



他にも以下の型番の製品があるのを確認したが、立て続けに商品化を進めていたことが窺い知れる。

Model HF-5 プリアンプチューナー
Model HF-6 HiFiアンプ
Model HF-7 HiFiアンプ

これまでのアマチュア無線用の通信型受信機の開発スピードに比べ、一気に、これだけのオーディオ製品を商品化していることは、今にして思えば驚きだ。

蛇足だが、
型番のプリフィックス、HF は High Fidelity(高忠実度、高再現性)を意味してのことかも知れない。

追記
ヤフオクで、HF-1を見つけ削除される前にダウンロードさせて貰った。
外観は痛みが激しかったが、画像処理アプリ Adobeの Photoshopを用い、私なりにレタッチして本体だけをクロップした。
ツマミがカタログとは異なるが、本来の姿を窺い知れる状態に安堵した。これが、トリオが世に出した最初のオーディオ製品なのだろう。
TRIO AM Tuner  Model HF-1 

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