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2016年8月8日月曜日

LAFAYETTE はトリオの対米ブランドでは無い、

昨今は見聞きしない、この LAFAYETTEだが、年配のアマチュア無線家には聞き覚えがあるかも知れない。
トリオの通信型受信機 9R-4あたりから JR-300S頃まで、この LAFAYETTE社が、アメリカ国内で販売していた。
しかも、通信型受信機ばかりでなく、トリオの FMチューナーやアンプ、ステレオレシーバーなども相手方ブランド、いわゆる OEMで製品を提供していた。
この時代は、日本を含む東南アジア系の数多くの会社が LAFAYETTE社とOEM契約をしていた。
当時のトリオも、アメリカに自前の販売会社を持たなかったため OEMビジネスをしていた訳だ。

TRIOのVFO-2、右はLafayetteのHE-89
因みに、LAFAYETTEでの型番の一例だが、
 HE-10 (9R-4J)
 HE-30 (9R-59)
 HE-80 (JR-60)
 HA-63 (JR-200)
 HA-350 (JR-300S)
 HE-74 (VFO-1)
 HE-89 (VFO-2) 右の画像

時が移り、1961年、トリオは北米進出の足掛かりとなる KENWOOD ELECTRONICS Inc. をアメリカ西海岸に設立した。
1963年、全半導体化したステレオレシーバー KT-10をKENWOODブランドで発売するに至り、OEMビジネスは順次縮小し、数年後には打ち切られた。

以後、国内は TRIO、海外では KENWOODのブランドを使い分けることになった。
1986年、社名を株式会社ケンウッドに変更するに伴い、新ロゴの KENWOODを統一ブランドとした。

余談だが、
未だに、LAFAYETTEをトリオの対米ブランドと思い込んでいる御仁が居られて、苦笑するばかりだ。

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